ゆうゆうサロン岡山

ゆうゆうサロン岡山

概要

ゆうゆうサロン岡山（YOU YOU SALON OKAYAMA）は、1985年に日本国有鉄道（国鉄）によって改造製作され、その後西日本旅客鉄道（JR西日本）が保有していた特別な客車です。この車両は「ジョイフルトレイン」として知られ、旅をより楽しいものにするための工夫が凝らされています。特に、その愛称「ゆうゆう」には、“悠々とした旅”や“遊び心を持った旅”、“気の置けない仲間との旅”といった意味が込められています。

車両の特徴

ゆうゆうサロン岡山は12系客車を基に改造され、全体で6両の編成が組まれています。以下は、各車両の概要です。

• - 1号車（スロフ12 703）: 展望車
• - 2号車（オロ12 707）: 中間車
• - 3号車（オロ12 709）: 中間車・本部室車
• - 4号車（オロ12 708）: 中間車
• - 5号車（オロ12 710）: 中間車
• - 6号車（スロフ12 704）: 展望車

展望車と本部室車の定員は24名、中間車は30名で、すべてオープン座席のリクライニングシートが配置されています。また、全ての車両がグリーン車扱いとなっています。

デザインと interiors

初期の車体は赤7号地に金色の帯が施され、展望車には「ゆうゆうサロン」のロゴが描かれています。中間車には通路を端に寄せた配置がされており、座席は360度回転可能でさまざまな機能が付いています。各車両には50インチのビデオスクリーンやカラオケ機器も設置され、娯楽を楽しむことができます。

展望室

展望車は特に贅沢な設計がされており、前面部分は傾斜がつけられ、広々とした窓から美しい風景を楽しむことができます。さらに、撮影した映像は各車両のビデオスクリーンに流されるため、移動中もいろんな楽しみが提供されます。

運用と歴史

1985年11月16日に営業運行を開始し、岡山を起点にさまざまな臨時列車に投入されました。その後、国鉄分割民営化に伴いJR西日本に引き継がれました。1993年には延命工事が実施され、設備が更新されるとともに、塗装デザインが一新されました。

2011年には運用を終了し、同年10月に廃車となりました。ここまで、専用の電気機関車EF65 123が客車と同じ色に塗られ、しばらくはその姿を見せていましたが、2002年には廃車となりました。

参考文献

• - 交友社『鉄道ファン』1986年2月号（通巻298号）
• - 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1986年3月号（通巻460号）

関連項目

• - サロンエクスプレス東京
• - サロンカーなにわ
• - ユーロライナー (鉄道車両)

このように、ゆうゆうサロン岡山は特別な体験を提供する車両として多くの人々に愛されてきました。これからも、その魅力が語り継がれることでしょう。

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