アッヴィ

アッヴィについて

アッヴィ（AbbVie Inc.）は、アメリカのイリノイ州シカゴ北郊に本社を置く、バイオ医薬品企業です。新薬の研究、開発、販売に特化しており、その製品は170カ国以上で使用されています。また、アッヴィはニューヨーク証券取引所に上場し（NYSE: ABBV）、日本法人はアッヴィ合同会社（AbbVie GK）として活動しています。

沿革

アッヴィは2013年1月1日に設立されましたが、これはアボット・ラボラトリーズからの分社独立によるものです。このスピンオフは2011年に発表され、主に新薬の研究開発部門が新しい会社へと移行しました。これにより、アッヴィはアボット・ラボラトリーズから完全に独立した資本構成を持つ企業となり、以降は両社の資本関係は存在していません。

前年比較しつつ成長を続けるアッヴィは、2015年にはカリフォルニア州のバイオ医薬品企業Pharmacyclicsを買収し、さらに2016年にはがん関連の革新企業Stemcentrxを傘下に加えました。2019年には、美容向け医薬品の大手アラガンを買収し、2020年にはその取引が完了しました。これにより、アッヴィは幅広い医薬品のポートフォリオを持つようになり、世界中で事業展開をしています。

日本法人

日本法人であるアッヴィ合同会社は、2012年にアボット・ラボラトリーズの日本法人から分社し、新薬事業を承継しました。2012年9月から本格的にビジネスを開始し、東京都港区にオフィスを構えています。アッヴィは日本での市場展開も積極的に行っており、医療の現場に貢献するため、新たな治療法や医薬品の提供を目指しています。

主要製品

アッヴィの主要な製品には、以下のようなものがあります：

• - ヒュミラ（アダリムマブ）：ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤で、関節リウマチや乾癬などに使用されます。エーザイと共同開発した製品です。
• - シナジス（パリビズマブ）：新生児や乳幼児のRSウイルス感染予防のためのヒト化モノクローナル抗体製剤です。
• - カレトラ（ロピナビル・リトナビル）：HIVプロテアーゼ阻害剤で、抗ウイルス薬として使用されています。
• - セボフレン（セボフルラン）：吸入麻酔薬であり、麻酔管理に役立つ製品です。
• - ルボックス（フルボキサミン）：抗うつ薬で、世界初の選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）として知られています。

アッヴィは、研究開発の陣頭指揮をとりながら、新たな治療法を追求し、患者さんの健康に寄与する医薬品を提供し続けています。グローバルな展開に加え、地域に密着した活動を通じて、さまざまな病の治療を支える役割を果たしています。

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