エスフーズ

エスフーズ株式会社について

エスフーズ株式会社は、兵庫県西宮市に本社を置く食品加工会社です。家庭用および業務用の焼肉用食肉、ソースなどの加工食品を製造しています。丸紅が17.3%の議決権を保有する持分法適用会社であり、以前はスタミナ食品株式会社という社名で、「甲子園の味」というブランド名を使用していました。

主力商品「こてっちゃん」と牛もつ鍋シリーズ

エスフーズの主力商品は、牛もつ肉を使用した「こてっちゃん」です。2003年にはBSE問題の影響で販売を一時休止しましたが、2007年より段階的に販売を再開し、2008年9月には全国販売が復活しました。また、販売休止期間中の代替措置として発売された豚の大腸を使用した「とんてっちゃん」も、現在もラインナップに加わっています。

秋冬の主力商品として、「こてっちゃん牛もつ鍋シリーズ」が展開されています。このシリーズは、2008年にリニューアルされたロングセラー商品「こてっちゃん牛もつ鍋」を基にしており、牛もつ入りのスープにニラとキャベツ（キムチ味はニラと白菜）を加えて家庭で手軽に本格的な味が楽しめる点が特徴です。スープの種類は醤油味、味噌味、キムチ味の3種類があります。

エスフーズの沿革

エスフーズは、1967年5月22日に森島征夫氏が設立した有限会社スタミナ食品として始まりました。以下に主な沿革をまとめます。

1967年：尼崎市に有限会社スタミナ食品を設立。
1970年：株式会社スタミナ食品に改組し、本社と工場を尼崎市に移転。
1972年：米国からの内臓肉輸入を開始。
1982年：牛内臓肉製品「こてっちゃん」を発売。
1989年：米国に合弁会社FREMONT BEEF COMPANYを設立し、株式を店頭公開。
1992年：牛内臓肉製品「牛・もつ鍋」を発売。
1994年：大阪証券取引所2部に上場。
1999年：東京証券取引所2部に上場。
2000年：東京証券取引所、大阪証券取引所各1部へ指定替え。社名をエスフーズに変更。
2004年：狂牛病問題で「こてっちゃん」シリーズの製造を停止。株式会社ムラチクをグループ化。
2005年：「とんてっちゃん」発売。ムラチクと合併。
2006年：オーストラリアからの牛内臓輸入を再開し、「こてっちゃん」の製造を再開。
2008年：株式会社ヒョウチクを子会社化。
2010年：株式会社北海道中央牧場を連結子会社化。
2012年：神戸牛の輸出を開始。
2014年：グリコハム（現フードリエ）を子会社化。
2015年：米国オーロラ・パッキング・カンパニーを子会社化。
2018年：神内ファーム21を買収。

代表者

森島征夫（創業者、初代社長）: 1939年静岡県生まれ。1967年にスタミナ食品を設立し、エスフーズの社長を2006年まで務めました。現在は介護事業も展開しています。
村上真之助（現代表）: 1957年生まれ。村上畜産、エムアンドエム食品、ムラチクを経て、2006年にエスフーズ社長に就任。過去に暴力団組長の土地売買に関わったことや、ペッパーランチへの個人融資で注目されました。

関連会社

バンリューゴルフ: ゴルフ場やレジャー施設の経営を行う会社で、破綻したゴルフ場を買収し、現在全国15か所のゴルフ場を所有しています。
エス企画: 不動産賃貸業を営んでおり、2021年に海洋深層水の室戸マリンフーズを合併しました。

関連項目

もつ鍋
こてっちゃん
神内ファーム21

外部リンク

エスフーズ株式会社

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