エード

エードとは

エード（英語: ade）は、果汁を水で希釈し、甘味料を加えて調整した飲料水の一種です。清涼飲料水やソフトドリンクとして分類されます。基本的な構成要素は果汁、水、砂糖などの甘味料です。これらを組み合わせ、元の果物の風味を活かしつつ、飲みやすい味わいに仕上げられます。

この「エード」という名称は、多くの場合、他の単語に続けて接尾辞のように用いられます。「〇〇エード」という形で、主要な材料である果物の名に付けられます。代表的な例は、レモンから作られる「レモネード」、オレンジから作られる「オレンジエード」です。他にも、グレープエード、チェリーエード、ライムエードなど、様々な果物を用いたエードが存在します。

エードと混同されやすい「ジュース」との違いは明確です。ジュースは果実から搾ったままの液汁に近い飲料で、通常水で薄めません。一方、エードは意図的に果汁を水で希釈し、甘味料を加えます。これにより、ジュースよりもすっきりとした、あるいは調整された甘さとなります。この「水による希釈と加糖」が、エードの主要な特徴です。

エードは世界中で飲まれますが、国や地域により定義や製法に多様性が見られます。特に顕著なのが、炭酸が含まれるかどうかの違いです。例えば、アメリカで「オレンジエード」といえば通常炭酸を含みません。しかし、フランスでは「オレンジエード」に炭酸が含まれる場合があります。

日本国内では、炭酸を含む類似の果汁系飲料を「スカッシュ」、炭酸を含まないものを「エード」と呼び分けるのが一般的です。これは日本独自の慣習です。また、一部の国では、果汁シロップを「エード」と呼び、これを水などで薄めて飲むスタイルが主流となっていることもあります。

厳密な果汁希釈飲料としてのエードの定義から外れるものの、「〜エード」という名称を持つ飲料も存在します。例えば、「ゲータレード」や「パワーエイド」といったスポーツドリンクです。これらは機能性飲料であり、一般的なエードとは異なりますが、名称に「エード」が用いられています。

エードは、果汁を水で割り甘味料を加えた、多様なバリエーションを持つソフトドリンクです。ジュースとの違いは希釈の有無にあり、地域による炭酸の有無など、その形態は様々です。世界中で愛される清涼飲料水の一つとして親しまれています。

もう一度検索