オートレース場

オートレース場：歴史、現状、そして競走路の構造

オートレースは、小型自動車によるモータースポーツ。専用の施設、オートレース場で行われます。本稿では、その歴史、現状の場、閉鎖された場、そして競走路の構造について詳細に解説します。

オートレース場の歴史

日本のオートレース場は、1950年10月29日、船橋競馬場の内馬場に全国初の専用走路として誕生しました。当初は1周800メートルのダートコースでしたが、その後舗装路が導入されるなど、進化を遂げてきました。

しかし、オートレースの歴史は順風満帆ではありませんでした。近畿地方では、園田[[競馬場]]、長居競馬場、甲子園[[競輪場]]などでオートレースが開催された時期もありましたが、馬場への悪影響や騒音問題などを理由に、いずれも早期廃止となりました。東京都では、大井[[競馬場]]に併設された大井オートレース場が1954年11月に開場しましたが、「黒い霧事件」や当時の都知事の政策の影響で、1973年3月に閉鎖されました。

現在、オートレース場は全国に5場のみ。北海道、東北地方、北陸地方、四国地方、沖縄には存在しません。また、近畿地方にも現在は存在していません。

現状のオートレース場

2023年現在、稼働しているオートレース場は次の5場です。ナイター競走を行う場には照明設備が設置されています。

東日本（関東・東海）
川口オートレース場（埼玉県川口市）
伊勢崎オートレース場（群馬県伊勢崎市）
浜松オートレース場（静岡県浜松市中央区）
西日本（中国・九州）
山陽オートレース場（山口県山陽小野田市）
飯塚オートレース場（福岡県飯塚市）

閉鎖されたオートレース場

かつて存在したものの、現在は閉鎖されているオートレース場は多数存在します。

船橋オートレース場（千葉県船橋市）
大井オートレース場（東京都品川区）
長居オートレース場（大阪府大阪市東住吉区）
園田オートレース場（兵庫県尼崎市）
甲子園オートレース場（兵庫県西宮市）
柳井オートレース場（山口県柳井市）

オートレース場の競走路（バンク）

オートレース場のバンクは、競輪場とは異なり、各場の諸元はほぼ同じです。

内周: 500m（外周は700mを超える）
幅員: 30m（ラインを割ると失格）
カント: 50/1000（約2.86度）
曲率半径: 52m
直線部: 片側約87m
コーナー部: 約163m
危険回避ゾーン: 内側2m、外側10mの赤色ゾーン
* スタートライン: ゴールライン手前100mに位置し、内側から10mごとにハンデ線が放射状に引かれている。

これらの設計により、高速で安全なレースが行えるようになっています。

まとめ

オートレース場は、日本のモータースポーツの歴史において重要な役割を果たしてきました。かつては多くの場が存在していましたが、現在では5場のみとなっています。各場の競走路は、ほぼ同じ設計で、高速かつスリリングなレースを可能にしています。今後のオートレースの発展に期待しましょう。

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