ガングリオン

ガングリオン（結節腫）について

概要

ガングリオン、あるいは結節腫は、手足の関節近くに位置する弾力性のある腫瘤で、しばしば液体がたまった膜や粘液嚢胞として見られます。英語では「ganglion cyst」と呼ばれ、欧米では「Bible bump」という俗称でも知られています。この名前は、聖書を置く際に腫瘤がしばしば目立つことに由来しています。

ガングリオン内部にはゼリー状の液体がたまり、超音波検査では低エコーの病変として確認されます。これらの病変は触れると柔らかく、特に関節付近に現れることが多いため、見た目にも注意を惹くことがあります。液体は医療行為を通じて穿刺吸引が可能で、抜き取ることができますが、長い間その状態が続くと内容物が纖維化し、硬く触れるようになります。この場合、高エコーとなり再度穿刺吸引することが難しくなります。ガングリオンは通常は無症状ですが、神経や腱を圧迫することがあれば、その結果として痛みを伴うことがあります。これにより、ガングリオンが大きくなっている部分を圧迫されると、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。

治療法

ガングリオンは自然に消えることもありますが、痛みがある場合や腫瘤が大きくなる際には、治療が必要とされます。代表的な治療法には、内包物の吸引または切開術があります。吸引術では腫瘤内部の液体を取り除き、腫脹を軽減させますが、処置後の再発の可能性もあります。また、腫瘤が再発する場合も多く、これに対処するために再度の治療が考慮されることが一般的です。

その他の情報

ガングリオンは、長州力が率いるジャパンプロレスが全日本プロレスから撤退する際の理由として、1987年のエキサイト・シリーズ開幕戦当日に「右手首ガングリオンの手術」が挙げられたことでも知られています。このような事例からも、スポーツや日常生活においてガングリオンは注意を要する存在であることが分かります。

関連項目

- ガングリオン嚢胞
- 嚢胞
- 粉瘤腫

このようにガングリオンは、見た目の影響から日常生活に支障をきたすことがあるため、適切な理解と対応が重要です。医療機関での診断・治療を受けることで、生活の質を向上させることができます。

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