クッピーラムネ

クッピーラムネ：愛される駄菓子の定番

クッピーラムネは、愛知県名古屋市西区に本社を置くカクダイ製菓が製造・販売しているラムネ菓子です。1950年代から続くロングセラー商品で、駄菓子屋の定番として、子供から大人まで幅広い世代に親しまれています。

歴史

クッピーラムネの歴史は、1950年に駄菓子屋のくじ引きの残念賞として、瓶詰めで販売されたことから始まりました。当時は個包装されておらず、まとめて瓶に入った状態で販売されていました。1955年頃に認知度が高まると、セロハンで包み、両端をリボン状にひねる包装スタイルで単体商品として発売されました。1963年には、現在の「クッピーラムネ」という名称で販売が開始されました。それ以前は、業界内では出荷ダンボールに添付される責任票の図柄から「グッピーラムネ」という愛称で呼ばれていました。しかし、責任票の図柄はグッピーではなく、2匹のエンゼルフィッシュでした。愛称にちなんで「グッピーラムネ」とする案もありましたが、語感の美しさから「クッピーラムネ」と命名されました。

キャラクター

クッピーラムネのトレードマークであるウサギとリスのイラストは、講談社の雑誌に連載されていた漫画家、太田じろう氏に原画を依頼し、それを元にイラスト化されたものです。このキャラクターは、1962年の発表当時から定番となり、絵のタッチに若干の変化はあるものの、大きな変更はされていません。キャラクターには長らく名前がありませんでしたが、1990年代のテレビCMで「ウサ雄」と「リス子」と名付けられ、2012年に配布された絵本以降は「クッピー（ウサギ）」、「ラム（リス）」として定着しました。

多彩な展開

2002年からは、雑貨量販店などからの要望により、多岐にわたるコラボレーション商品が販売され、その数は数千から1万点以上に及ぶとされています。かつては名古屋を中心とした一部地域でのみ販売されていましたが、現在は大手100円ショップなどでも取り扱いが開始され、全国で販売されています。

また、「水族館限定クッピーラムネ」という商品も存在しますが、パッケージに魚や海草の絵が描かれているのみで、中身は通常のクッピーラムネと同じです。

カクダイ製菓の本社がある名古屋市西区を走る名古屋市営地下鉄鶴舞線の車両（3050形・N3000形）の車内には、クッピーラムネの広告が掲載されています。

関連商品

クッピーラムネは、様々な関連商品も展開しています。

クッピーヨーグルトラムネ
クッピーラムネ アイスバー
クッピーのミルクプリン
クッピーわらび餅

コラボレーション商品

食品
クッピーラムネ（乳酸菌飲料。日清ヨークが販売）
シュガーデニッシュ クッピーラムネ風味（菓子パン。山崎製パンが2011年に販売）
ミックスラムネ（スーパーよしやブランド「生活良好」のひとつ。クッピーラムネ表記の包み入り）
パインラムネ（パインとのコラボ企画）
パインアメのヤングドーナッツ（宮田製菓とのコラボ企画）
ゼリー・プリン
クッピーわらび餅 150g（株式会社みかわ大国堂）
クッピーのミルクプリン 120g（株式会社みかわ大国堂）
酒類
クッピーラムネ チューハイ（中埜酒造とのコラボ企画）
その他
お菓子なパズル クッピーラムネ（ハナヤマから発売。パッケージを模したパズル）
クッピーラムネ 線香（カメヤマから「故人の好物シリーズ」の一環として発売。パッケージを模した、ラムネの香りがする線香）


クッピーラムネは、その可愛らしいキャラクターと優しい味わいで、世代を超えて愛され続けています。今後も、様々なコラボレーションを通じて、その魅力を発信し続けていくことでしょう。

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