サラダパン

サラダパン：滋賀県が生んだ異色のソウルフード

サラダパンは、滋賀県長浜市木之本町にある「つるやパン」が製造・販売しているご当地パンです。コッペパンにマヨネーズで和えた刻みたくあんを挟んだ、シンプルながらも意外な組み合わせが特徴です。

サラダパンの概要

1951年創業のつるやパンは、地元で長年愛されるパン屋です。サラダパンは、そのつるやパンの名物商品として知られています。滋賀県内のスーパーマーケットやサービスエリア、学校の購買など、限られた場所で販売されていましたが、2000年代のご当地グルメブームをきっかけに、メディアに取り上げられる機会が増え、全国的にその名が知られるようになりました。

サラダパンの歴史

サラダパンの誕生は1957年。初代主人の妻が、塩気のある調理パンを考案したことがきっかけでした。当初は、名前の通りマヨネーズで和えた刻みキャベツを挟んだパンでしたが、キャベツの水分でパンがふやけてしまうという問題がありました。そこで、キャベツの代わりに、食感と日持ちを両立できる食材として、たくあんにたどり着き、1962年に販売を再開しました。

サラダパンの名前の由来

名前の由来は、当初キャベツを使用していた頃の名残ですが、マヨネーズの材料であるサラダ油から名付けられたという説もあります。たくあんを使用するようになった後も、パッケージの再利用と「たくあんも野菜だからサラダだ」という理由から、名前はそのまま「サラダパン」として販売されています。

多様なコラボレーション

サラダパンは、様々な企業やイベントとコラボレーションしています。

イナズマロックフェス: 2009年から毎年開催されている滋賀県の野外ロックフェス「イナズマロックフェス」では、「イナズマサラダパン」としてコラボ商品を販売しています。2018年には、たくあんだけでなく、キュウリ、ナス、ミョウガ、シソ、コンブ、日野菜漬を挟んだ「イナズマレインボーサラダパン」も販売されました。
カメラを止めるな!: 映画『カメラを止めるな!』とのコラボレーションでは、コラボパッケージ版「サラダパン〜カメラを止めるな！Ver.〜」が期間限定で販売されました。監督の上田慎一郎氏が木之本町出身であることが縁で実現しました。
* カルビーポテトチップス: 2019年には、カルビーの「47都道府県の味」シリーズで、サラダパン味のポテトチップスが関西6府県で発売されました。

サラダパンパクパク大使

2022年11月からは、タレントのMCMORIYAさんが「サラダパンパクパク大使」に就任し、サラダパンの魅力を発信しています。

秋田のサラダパン

秋田県にも同名の「サラダパン」が存在します。秋田県の「サラダパン」は、コッペパンにマヨネーズで和えたスパゲッティを挟んだもので、滋賀県のサラダパンとは異なる特徴を持っています。

まとめ

サラダパンは、滋賀県木之本町で生まれたユニークなご当地パンです。地元の人々に愛され続けるだけでなく、様々なコラボレーションを通じて全国的にもその名を知られるようになりました。そのシンプルながらも奥深い味わいは、一度食べたら忘れられない魅力を持っています。

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