木之本町

木之本町（きのもとちょう）

概要

木之本町は、かつて滋賀県伊香郡に存在した町で、湖北地域に位置していました。2010年1月1日に、東浅井郡および伊香郡の他の5町とともに長浜市に編入され、その歴史に幕を閉じました。

地理

木之本町は、滋賀県北部の湖北地域に位置し、北国街道と北国脇往還の分岐点として、古くから交通の要衝・宿場町として栄えました。町の中心部は南西部の低地に形成され、北東部には山林が広がっており、険しい山岳地帯も存在しました。町の東部を流れる高時川は、姉川の支流であり、市街地は通過していません。西には琵琶湖が広がり、その間には賤ヶ岳の山塊が連なっています。余呉湖の南岸までが町域で、他にも2箇所の飛地がありました。

主な山: 賤ヶ岳、横山岳、土蔵岳

主な河川: 高時川、杉野川

主な湖沼: 琵琶湖、余呉湖

隣接自治体
滋賀県：長浜市、高月町、余呉[[町]]、西浅井町
岐阜県：揖斐川[[町]]

歴史

木之本町の歴史は、1889年（明治22年）に町村制が施行された際に、木之本村、広瀬村、田部村、千田村、黒田村が合併して木之本村として発足したことに始まります。その後、1918年（大正7年）に町制を施行し、木之本町となりました。

1943年（昭和18年）には伊香具村と合併しましたが、1948年（昭和23年）に一部地域が分離して再び伊香具村が発足。1954年（昭和29年）には、杉野村、高時村、伊香具村と合併し、再度木之本町として新たなスタートを切りました。そして、2010年（平成22年）に長浜市に編入され、木之本町としての歴史を終えました。

行政

歴代町長: 岩根博之

経済

木之本町には、歴史ある酒造や醤油店が数多く存在します。特に、山路酒造と冨田酒造は、それぞれ1532年、1534年創業と、現存する日本最古の酒造の一つです。これらの酒蔵は登録有形文化財にも指定されています。また、江戸時代末期創業の白木屋醤油店や嘉永5年創業のダイコウ醤油も、地域の文化を伝える貴重な存在です。その他、地元で愛されるつるやパンのサラダパンも有名です。

主な事業所:
山路酒造
冨田酒造
白木屋醤油店
ダイコウ醤油
つるやパン

教育

木之本町には、以下の教育機関がありました。

小学校:
木之本町立伊香具小学校
木之本町立木之本小学校
木之本町立杉野小学校
木之本町立高時小学校

中学校:
木之本町立木之本中学校
木之本町立杉野中学校

高等学校:
滋賀県立伊香高等学校

図書館:
木之本公民館図書室
江北図書館

施設

行政施設:
木之本警察署
伊香郡広域総合保健医療福祉センター

商業施設:
平和堂木之本店

娯楽施設:
日吉座（劇場・映画館、～1960年代）

交通

鉄道:
西日本旅客鉄道（JR西日本）北陸本線：木ノ本駅

道路:
高速道路:北陸自動車道 木之本IC
一般国道:国道8号、国道303号、国道365号
主要地方道:滋賀県道44号木之本長浜線
一般県道:滋賀県道261号磯野木之本線、滋賀県道281号川合千田線、滋賀県道284号杉本余呉線、滋賀県道285号中河内木之本線、滋賀県道332号木之本高月線、滋賀県道336号塩津浜飯浦線、滋賀県道514号飯浦大音線、滋賀県道532号余呉湖線

その他:賤ヶ岳リフト、国民宿舎余呉湖荘

名所・旧跡・観光スポット

寺院:
木之本地蔵院（浄信寺）
医王寺
鶏足寺
石道寺
己高閣

神社:
伊香具神社
石作神社・玉作神社
佐波加刀神社
等波神社
與志漏神社

その他:
賤ヶ岳古戦場
土蔵銅山
きのもと交遊館（旧滋賀銀行木之本支店）

出身者

冨田光彦（冨田酒造当主、経済学者、江北図書館名誉館長）
上田慎一郎（映画監督）
群青（ダンサー）
橋本奈穂子（NHKアナウンサー）
古澤勝吾（プロ野球選手）

脚注

関連項目

滋賀県の廃止市町村一覧

外部リンク

北部振興局 - 長浜市
木之本観光案内所

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