ジャストシステム

株式会社ジャストシステム

株式会社ジャストシステム（英語: JustSystems Corporation）は、日本のソフトウェア開発企業で、主に日本語関連のソフトウェアや教育事業に注力しています。本社は東京都新宿区にあり、登記上の本店は徳島県に位置しています。1979年に浮川和宣と初子夫妻によって設立され、以来、30年以上にわたり日本市場で重要な役割を果たしています。この会社は、JPXプライム150指数にも含まれる企業の一つです。

創業からの歩み

ジャストシステムは、創業当初から日本語ワープロソフトの開発に注力しており、1983年にはPC-100対応のワープロソフト『JS-WORD』を発表しました。これを基に、1985年には同社の主力製品である日本語ワープロソフト『一太郎』を発売しました。『一太郎』は、日本語文書作成において多くのユーザーから支持を受けています。

また、同社はかな漢字変換ソフトウェア『ATOK』を開発し、日本語ソフトウェアの標準として位置づけられています。1992年には『ATOK監修委員会』を設立し、技術の向上を目指しました。

技術革新と製品展開

ジャストシステムは、XML関連技術の研究にも力を入れており、国内外の企業と協力しています。また、ウィンドウシステムに関する持論から始まったジャストウィンドウは、日本国内で非常に人気のあるウィンドウ環境となりました。

1995年にはジャストシステム基礎研究所を設立し、新たな技術の開発に取り組みですね。その後も、Linux向けの製品やセキュリティソフト市場への進出など、製品ラインを拡充してきました。

教育事業への進出

2001年から教育事業に特化し、さまざまな教育用ソフトウェアを開発してきました。2012年には、タブレットを用いた小学生向けの通信教育システム『スマイルゼミ』を立ち上げ、業界に新風を巻き起こしました。同サービスは急成長し、他社の参入を促しましたが、政府機関でのシェアには課題が残っています。

組織の再編と最新の取り組み

ジャストシステムは、2009年にキーエンスとの提携を発表し、経営体制を見直しました。この時期に浮川夫妻が経営から退き、組織の新陳代謝が進みました。また、2013年には本社機能を東京に移転し、今後のさらなる成長を目指しています。2014年にはJASDAQから東証1部に上場するなど、株式市場でも力強い進展を見せています。

現在の製品と市場での地位

現在、ジャストシステムはATOKを中心に、JUST Office、スマイルゼミなど、多様な製品を展開しています。ATOKは、長年にわたり日本語入力のスタンダードとして評価され、多様なプラットフォームに対応しています。

また、『一太郎』や『花子』などの日本語関連ソフトウェアは、特にビジネスシーンで広く利用されています。それに加え、インターネット時代に合わせたオンラインストレージサービスなど新しいサービスも展開しており、テクノロジーの進化に柔軟に対応しています。

まとめ

株式会社ジャストシステムは、優れた日本語関連ソフトウェアの開発と教育事業の展開を通じ、確固たる地位を築いてきた企業です。今後も市場のニーズに応じた新しい技術やサービスの開発に取り組み、さらなる成長を目指すことでしょう。

もう一度検索