スマートテレビ

スマートテレビとは

スマートテレビは、インターネット接続機能を持ち、多機能で双方向の利用を可能にしたテレビ受像機です。コネクテッドTV（CTV）やハイブリッドTVとも呼ばれます。従来のテレビ受像機やセットトップボックスにインターネット機能を統合したり、コンピュータとの技術融合を指す場合もあります。

特徴

スマートテレビは、双方向性、インターネット接続、OTTサービスを重視しており、従来の放送メディアへの依存度が低いのが特徴です。スマートフォンと同様に、インターネットやウェブウィジェット、アプリケーションを利用できます。

多様なコンテンツへのアクセス

インターネットに接続することで、動画配信サービス、ウェブサイト、アプリストアなどを通じて、様々なコンテンツを視聴できます。YouTubeの動画や、外付けHDD、クラウドストレージ内のコンテンツも手軽に楽しめます。

双方向性と利便性

SNSとの連携など、双方向性の高い利用が可能です。視聴者は自分のタイミングで番組を視聴したり、双方向で番組に参加できます。このような機能は、現代のメディア消費トレンドに合致しており、有料番組を提供する企業にとっても一般的になっています。

データ収集とプライバシー

スマートテレビには自動コンテンツ認識 (ACR) 技術が導入されており、視聴データが収集され、広告配信などに利用されています。ユーザーはオプトアウトも可能ですが、多くの利用者がデータを提供しているのが現状です。

チューナーレステレビ

一部のスマートテレビにはテレビチューナーが内蔵されておらず、チューナーレステレビと呼ばれます。チューナーレステレビはNHK受信料の支払いが不要となる場合があります。

スマートテレビプラットフォーム

多くの企業が、スマートテレビのプラットフォームやアプリケーションソフトとして、以下のものを利用しています。

メーカー独自のプラットフォーム

webOS、NetCast (LGエレクトロニクス)
Viera Cast、Viera Connect (パナソニック)
PlayStation TV (ソニー)
NetTV (フィリップス)
Tizen OS、Samsung Smart TV (サムスン)
Aquos Net+ (シャープ)
Toshiba Places (東芝)

映像表示機器が別途必要

Roku
Amazon Fire TV
Google Chromecast
Apple TV
Nvidia Shield TV
プレイステーション3 (ソニー)
Xbox 360 (マイクロソフト)

複数の企業が利用するミドルウェア提供者

Android TV / Google TV
Ginga (SBTVD Middleware)
HbbTV
Tru2way
Boxee
Microsoft Mediaroom
MeeGo for Smart TV
TVBLOB
Ubuntu TV
XBMC Media Center
Yahoo! Connected TV
RAYV

スマートテレビCM拒否騒動

2013年、パナソニックのスマートテレビCMが、ARIB規約違反を理由に民放各局から拒否されるという騒動がありました。テレビ放送とネットコンテンツが同時に表示される仕様が問題視されましたが、後にパナソニックが仕様を見直し、CM放送は再開されました。2024年には、パナソニックのビエラにAmazon Fire OSが搭載され、地上波テレビ番組とネット動画がシームレスに選択できる仕様となりました。

まとめ

スマートテレビは、インターネット接続による多様な機能と利便性を提供し、現代のメディア消費に不可欠な存在となっています。プラットフォームの進化やコンテンツの拡充により、今後ますますその重要性は高まっていくでしょう。

もう一度検索