タイセイビジョン
タイセイビジョン
馬名の意味: タイセイビジョンは「先見の明」を意味し、競走馬の名に冠名が付いています。
基本情報
タイセイビジョンは2017年に北海道のノーザンファームで生まれ、2018年のセレクトセールで1800万円（税別）で落札されました。
デビューから2歳時（2019年）
栗東の西村真幸厩舎に入厩後、2019年6月2日に阪神で行われた新馬戦に出走し、1番人気として出場しました。中団を追走しながら、4コーナーで先頭に立ち、最後は逃げるレッドブロンクスを抑えてデビュー戦を勝利。続く函館2歳ステークスでは追い上げたもののビアンフェに敗れました。
特に印象的なのは11月2日に東京で行われた京王杯2歳ステークスです。このレースでは中団からスタートし、直線で最速タイムの33秒5を記録し、ビアンフェを捉えて重賞初制覇を達成しました。このレースはまた、東京芝1400mのレコードタイムを生み出しました。初めてのGI競走、朝日杯フューチュリティステークスでは2番人気で臨んだものの、2着のサリオスに敗れました。
3歳時（2020年）
3歳初戦はアーリントンカップに出走し、前の馬を交わせずも、石橋脩騎手の騎乗で快勝しました。この勝利で重賞2勝目を記録します。NHKマイルカップでは力を発揮できず4着に終わり、以後のレースでは秋の富士ステークスで5着、マイルチャンピオンシップでは14着と低迷が続きました。
4歳時（2021年）
新たなシーズンの始まりは、京都金杯で4着でしたが、その後5か月の休養を経て京王杯スプリングカップに復帰しました。結果は12着で、1200mに挑戦したCBC賞では4着に健闘しましたが、セントウルステークスとスプリンターズステークスでは結果を残せず苦戦を強いられました。しかし年末の阪神カップでは再び4着に健闘しました。
5歳時（2022年）
2022年の初戦、阪急杯は8着で始まり、その後のCBC賞と北九州記念では共に2着に入賞し好成績を残しましたが、スプリンターズステークスや京阪杯では惨敗が続きました。
6歳時（2023年）
2023年、次のレースに向けて放牧に出されたタイセイビジョンは、滋賀県で急性心不全を発症し、同年1月31日に亡くなりました。それに伴い、競走馬登録も抹消されました。
血統と背景
タイセイビジョンの祖母の半兄にはアロハドリーム、半兄にはユートピアといった優秀な馬がいます。これらの血統は彼の競走馬としての能力にも影響を与えていると言えるでしょう。
タイセイビジョンは、日本競馬界における輝かしい記録を持ちながらも、突然の死でそのキャリアを終えることとなりました。
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