タマス

株式会社タマスとその卓球用品ブランド「バタフライ」

株式会社タマスは、東京都杉並区に本社を構える、世界的に名高い卓球用品の総合メーカーです。特に「バタフライ」というブランド名は多くの選手に認知されており、同社は卓球用品市場で約50%のシェアを持っています。その社名には、「選手を花にたとえると、私たちはその花のために尽くす蝶でありたい」という理念が込められており、メーカーとしての姿勢を表現しています。

創業の背景と沿革

株式会社タマスは、1950年12月19日に山口県柳井町で創立され、創業者の田舛彦介は、全日本チャンピオンでもありました。最初の社長は田舛彦介の父である田舛義一が務め、1959年に田舛彦介がその座を引き継ぎました。その後も代々の社長が携わり、2020年時点では5代目社長が就任しています。

同社の前身である「タマス運動具店」は1949年に開業し、東京都杉並区に東京支店を設立。その後、1956年に本社を東京に移し、1953年からラケットの自家生産を開始しました。2018年には新社屋を建設し、さらに、専用のデモンストレーションルームを設けて製品を展示しています。

技術革新と製品

タマスが特に注目されるのは、その研究開発型製造業としてのスタンスです。「スレイバー」が代表的な高弾性ラバーとして1967年に発売され、多くの選手に愛用されてきました。また、同社はハイテンションラバーの先駆けでもあります。1997年には世界で初めてハイテンションラバー「ブライス」を投入し、その後も「テナジーシリーズ」や「ディグニクスシリーズ」といった新しい製品を次々に発表し、業界をリードしています。

特にテナジーシリーズは、そのスプリングスポンジ技術が特徴で、ボールの反発力を高めています。このような革新は、卓球のトップ選手たちにも支持され、彼らの競技力向上に寄与しています。

海外展開とグローバルな認知

タマスは1973年にドイツに現地法人を設立し、更に中国、韓国、タイに子会社を展開するなど、積極的な海外戦略を進めています。現在、「バタフライ」ブランドは100か国以上に広がり、オリンピックや世界卓球選手権では、多くの選手が同社の製品を使用しています。

卓球道場と社会貢献

1983年には卓球道場も開設しており、国内外の数多くの団体が利用し、卓球の普及と発展に寄与しています。また、2019年から2020年にかけては施設の全面改修を行い、さらなる活用を促進しています。

まとめ

株式会社タマスは、その革新性と卓球への情熱をもって、世界中のアスリートたちの信頼を得ています。今後も卓球を通じた幸せの拡大を目指し、さらなる製品革新と社会貢献を続けていくことでしょう。

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