テイエムサウスダン

テイエムサウスダン：重賞ウイナーの輝かしい競走生活

2017年1月21日、北海道新ひだか町のグランド牧場で誕生したテイエムサウスダンは、数々の重賞競走を制した名馬として知られています。その競走生活を紐解きながら、その魅力に迫ってみましょう。

早期からの才能と重賞初制覇

2018年の北海道サマーセールで1600万円で落札されたテイエムサウスダンは、栗東・飯田雄三厩舎に入厩。2019年6月、阪神競馬場でのデビュー戦では4着とまずまずの滑り出しを見せます。その後、未勝利戦を勝ち上がると、500万下特別なしこ賞も制し、2連勝を飾ります。そして迎えた11月の兵庫ジュニアグランプリでは、見事重賞初制覇を成し遂げました。続く全日本2歳優駿では5着と結果を残せませんでしたが、若き才能の片鱗を覗かせたデビューイヤーとなりました。

3歳時以降の活躍と重賞連勝

明け3歳となった2020年は昇竜ステークスを制するものの、端午ステークスでは7着、天保山ステークスでは14着と苦戦を強いられます。その後、休養を経て復帰戦の霜月ステークスで3着と復調の兆しを見せました。

2021年はすばるステークスで勝利。続く黒船賞では岩田康誠騎手を背に8馬身差の圧勝劇で重賞2勝目を挙げます。かきつばた記念では2着と惜しくも勝利を逃しましたが、テレ玉杯オーバルスプリント、兵庫ゴールドトロフィーと重賞を連勝し、年末には4つ目の重賞タイトルを獲得しました。

JRA重賞制覇とGI挑戦

2022年、根岸ステークスでJRA重賞初制覇を達成、フェブラリーステークスへの優先出走権を獲得します。フェブラリーステークスでは2着と健闘、GI初出走でその実力を証明しました。続くかしわ記念では3着と、GI、JpnIクラスでもその存在感を示しました。同年7月には美浦・蛯名正義厩舎へ転厩。東日本の交流重賞への参戦を視野に入れた移籍でした。東京盃では2着、BCスプリントでは7着と結果を残せませんでした。

6歳時以降と登録抹消

2023年、根岸ステークス連覇を目指したものの14着と大敗。フェブラリーステークスでも14着と結果を残せませんでした。かきつばた記念、さきたま杯、テレ玉杯オーバルスプリントと、結果が出せず、中距離路線に転向しますが、浦和記念でも8着と苦戦が続きました。そして11月25日、JRAの競走馬登録を抹消。佐賀競馬場に移籍し、新たな挑戦をスタートさせました。

馬名の由来

テイエムサウスダンの馬名は、冠名「テイエム」に、父馬名の一部と父方の祖父母名の一部を組み合わせたものです。

まとめ

テイエムサウスダンは、数々の重賞競走で勝利を収め、JRA重賞初制覇、GIレースでの好走など、輝かしい戦績を残しました。その活躍は、多くの競馬ファンに感動を与え、記憶に残る名馬として長く語り継がれることでしょう。様々なレースでの経験と、その後の転厩や地方競馬への移籍を通して、テイエムサウスダンは常に進化を続け、競馬史に名を刻んだ競走馬と言えるでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索