ディリラバ - ウイグル出身の人気女優
ディリラバ(ディルラバ・ディルムラット、
1992年6月3日生まれ)は、
中華人民共和国のウイグル族の女優として広く知られています。彼女は女優業の他に
歌手や
ファッションモデルとしても多才な才能を発揮しています。彼女の名声は、2017年に放送された大ヒット
テレビドラマ『永遠の桃花〜三生三世〜』の白鳳九役によって急上昇しました。
初期の生活と教育
ディリラバは新疆ウイグル自治区のウルムチで生まれました。彼女の父親は中国芸能界で高い評価を受けた
俳優であり、ウイグル歌舞団に所属する専属
歌手でもありました。このような家庭環境の影響を受け、彼女は幼少期から音楽や舞踊に親しむことができました。
9歳の時に芸術系の舞踏学校に入学し、民族舞踊やバレエを学び始めます。その後、彼女は大学で音楽系の学科に進む予定でしたが、演劇を専攻することに決めます。2004年からは新疆芸術学院附属中等芸術学校でダンスアートを学びました。卒業後、彼女は父親の所属する新疆歌舞団に入団し、ダンサーとして活動を始めます。
2009年に
東北師範大学に入学し、少数民族新曲コンテストで第3位を受賞。2011年には
上海戯劇学院に進学し、在学中にウイグル語を使ったドラマ『阿娜尔罕』で主演を務めます。この作品により、彼女は新たな道を切り開くことができました。
その後は、歴史劇や現代劇を問わず多くの作品で活躍し、特に2017年の『永遠の桃花〜三生三世〜』での役どころが彼女のキャリアの転機となりました。また、2018年には『逆転のシンデレラ 〜彼女はキレイだった〜』で観客賞と女優賞を受賞し、金鷹奨の最年少受賞者となりました。
主な作品
ディリラバは様々なジャンルの作品に多く出演しており、代表的な作品には以下のようなものがあります。
- 『怦然星动』(2015年)郝美麗役
- 『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』(2017年)トントン役
- 『日月』(2019年)
嫦娥役
- 『君は美人』(2014年)傾城役
- 『逆転のシンデレラ 〜彼女はキレイだった〜』(2016年)リー・フイジェン役
- 『夢幻の桃花〜三生三世枕上書〜』(2019年)白鳳九を再び演じ、1人で三役をこなしました。
プライベートとブランドイメージ
彼女は国内外で多数のブランドの広告に起用され、中国で最も人気のあるブランド大使の一人となっています。国際的なブランド(
ロレアル、アディダスなど)との契約も結んでおり、特にP&Gの製品の広報活動ではその効果が高く評価されています。一方で、ドルチェ&ガッバーナとの契約は人種差別的な広告の影響で終了しました。
まとめ
ディリラバはウイグル出身の女優として、中国のエンターテイメント業界で確固たる地位を築いています。彼女の多才ぶりと魅力は、これからも多くのファンを引きつけることでしょう。