デビルガンダム四天王

『機動武闘伝Gガンダム』に登場するデビルガンダム四天王は、デビルガンダムの配下として登場する4機の強力なガンダムです。これらの機体の出自は作中では明確にされていませんが、DG細胞によって既存の機体が変化した、またはDG細胞によって偽装された機体であるという説があります。

マスターガンダム

四天王のリーダー格であり、マスター・アジアが搭乗するガンダムです。他の四天王機の詳細は不明な点が多いですが、マスターガンダムは明確に人物が特定されています。

グランドガンダム

陸戦を担当する四天王の一機で、称号は「獅王争覇」です。DG細胞によって生成され、決勝大会ではジョンブルガンダムに偽装していました。黄土色を基調としたカラーリングが特徴です。

機体は二足歩行のスタンディングモードと四足歩行のアタックモードに変形します。要塞級の巨体ゆえに動きは鈍重ですが、厚い装甲とDG細胞による再生能力、そして圧倒的な攻撃力を誇ります。背部の「グランドホーン」からは電撃を放ち、肩部の「グランドキャノン」からは体内で生成される無尽蔵の砲弾を発射します。さらに、グランドキャノンから伸びる腕部も武器として使用可能です。

決勝リーグのガンダムローズ戦では、ジョンブルガンダムから煙幕に紛れてグランドガンダムの姿となり交戦。頭部にローゼスビットの連続攻撃を受けて戦闘不能になりますが、煙幕に隠れてジョンブルガンダムに戻ったため、正体を知られることはありませんでした。最終バトルロイヤルでは、デビルガンダム四天王の第二の刺客としてゴッドガンダムの前に姿を現し、ガンダムマックスターとガンダムローズとの1対2の戦いを繰り広げました。最終的には、ローゼスビットをギガンディックマグナムからコックピットに直接打ち込むという連携攻撃によって撃破されました。

ガンダムヘブンズソード

空中戦を担当する四天王の一機で、称号は「天剣絶刀」です。こちらもDG細胞によって生成され、決勝大会ではネロスガンダムに偽装していました。白を基調としたカラーリングが特徴です。

人型のスタンディングモードと鳥型のフライトモードに変形します。スタンディングモードでは、偽装時のネロスガンダムと同様に足技を主体とした攻撃を行い、「虹色の脚」や「ハイパー銀色の脚スペシャル」などの技を使用します。フライトモードでは、羽根を飛ばす「ヘブンズダート」、巨大な鉤爪「ヘブンズクロー」、竜巻を発生させる「ヘブンズトルネード」、火炎を放つ「ウィンドファイアー」などの攻撃を使用します。また、エネルギー吸収能力も備えており、ゴッドガンダム戦で爆熱ゴッドフィンガーのエネルギーを吸収した際は、機体が赤く変色しました。

決勝リーグのゴッドガンダム戦では、ネロスガンダムから煙幕に紛れてガンダムヘブンズソードの姿となり交戦。ゴッドフィンガーによるダメージで戦闘不能になりますが、煙幕に隠れてネロスガンダムに戻ったため、正体を知られることはありませんでした。最終バトルロイヤルでは、デビルガンダム四天王の第一の刺客としてゴッドガンダムの前に姿を現し、ドラゴンガンダムとボルトガンダムとの1対2の戦いを繰り広げました。最終的には、ボルトガンダムのグラビトンハンマーとドラゴンガンダムの真・流星胡蝶剣の合体攻撃によって撃破されました。

英語版では、名称がRaven Gundam（レイヴンガンダム）に変更されています。

ウォルターガンダム

水中戦を担当する四天王の一機で、称号は「笑倣江湖」です。DG細胞によって生成され、最終バトルロイヤルではノーベルガンダムに偽装していました。緑を基調としたカラーリングが特徴です。

三足歩行のスタンディングモードと球形のアタックモードに変形します。口には「ウォルターファング」と呼ばれる牙を隠し持ち、蛇腹状の腕部にはビーム砲「ウォルターテンタクル」を備えています。アレンビーを搭乗させた際は、外部からバーサーカー・システムによって制御されていました。

四天王機の中で唯一、搭乗者が決まっていなかったため、ネオホンコンへ向かう途中のゴッドガンダムを襲撃した際には、自動操縦で動いていました。その後、ウォンによって洗脳されたアレンビーを搭乗者とし、ノーベルガンダムに偽装した状態でランタオ島に出現し、暴れ回りました。レインの搭乗するライジングガンダムとの戦闘中、ウォルターガンダムへと変化。バーサーカー・システムの受信装置をライジングアローで破壊されるも暴走を続け、零距離から放たれたライジングアローによって撃破され、アレンビーはレインとミカムラ博士の手によって救出されました。その後、DG細胞に侵されたウォン自身が搭乗し、ネオジャパンコロニーに戻ったレインの元へと向かうゴッドガンダムを上昇中に襲撃しました。ブッドキャリアーを破壊し、ゴッドガンダムを空中に放り出しましたが、そこに風雲再起が駆けつけ、蹴り一撃で撃破されました。

グランドマスターガンダム

コロニーデビルガンダムのメイン動力炉を、ウルベがDG細胞によって変形させた機体です。四天王の能力を全て持ち合わせており、上半身はマスターガンダム、下半身はグランドガンダム（首から下）、ガンダムヘブンズソードの翼と爪、ウォルターガンダムの尻尾で構成されています。グランドの部分は黄土色から黒に変化しています。

四天王全ての攻撃能力に加え、ダークネスフィンガーに似たエネルギー攻撃も使用可能です。コロニー内部に侵入したシャッフル同盟の前に立ちはだかり、石破天驚拳をはじめとする各必殺技を全く寄せ付けない圧倒的な力を見せつけました。しかし、シャッフル同盟全員の力を合わせた必殺技「シャッフル同盟拳」によって大破し、搭乗していたウルベも砕け散るように消滅しました。しかし、生体ユニット（レイン）が健在であったため、機体は再生を始めました。レイン救出に向かったゴッドガンダム以外のシャッフル同盟の攻撃によって、完全再生を阻止され続けました。

設定画は正面から見たものしか存在しません。また、アクションフィギュア『MOBILE SUIT IN ACTION!!』で発売されたデビルガンダム四天王各機は、専用のジョイントパーツで合体させることでグランドマスターガンダムを再現できるようになっていますが、カラーリングや機体ごとのバランスは劇中のものとは異なっています。

デビルガンダム四天王