ボルトガンダム

ボルトガンダム

『機動武闘伝Gガンダム』に登場する、ネオロシア代表のモビルファイター。パイロットはアルゴ・ガルスキー。第13回ガンダムファイトに登録された機体番号はGF13-013NR。

製作エピソード

デザイナーの大河原邦男は、囚人が搭乗するという設定から、ロシアの民族衣装をベースにデザインしたと語っています。当初はハンマーが鎖で繋がれたデザインでしたが、玩具化の都合でビーム接続に変更されました。また、肩の鎖もアニメーションでの動きを考慮して取り外されました。

機体設定

ボルトガンダムは、パワーと防御力に特化したモビルファイターです。捕獲した敵に大ダメージを与え、厚い装甲で敵の攻撃を耐え凌ぎます。内部には「ビクトルエンジン」を搭載し、通常のモビルファイターの約2倍の出力を誇ります。これにより、重厚さと高い機動力を両立しています。また、ネオロシアが他国から非公式に捕獲したモビルファイターの技術が多数流用されています。

武装

頭部バルカン砲
唯一の射撃兵器で、牽制用に使用されますが、デスバーディを撃墜するほどの威力があります。
グラビトン・ハンマー
左肩に内蔵された鉄球を、グリップから発するビームチェーンで接続して使用する質量攻撃兵器です。
グラブ
1994年発売の玩具に付属していた装備。

必殺技

炸裂ガイアクラッシャー
ギアナ高地での修行で会得した、ボルトガンダムのパワーを最大限に引き出す必殺技です。地面に拳を叩きつけ、大地を針山のように隆起させます。これにより、敵を拘束しつつダメージを与えます。ただし、機体への負荷も大きく、関節に負担がかかります。初披露はランバーガンダム戦。
零距離ガイアクラッシャー
ガイアクラッシャーによる地割れを掻い潜って接近してきた敵を、両拳にガイアクラッシャーのパワーを込めて殴りつける技。ドモンも真意を見抜けず敗北寸前に追い込まれました。スーパーロボット大戦シリーズでは、地割れで拘束した後、拳による二連撃を繰り出す演出となっています。宇宙空間でも使用可能です。
トリプルガイアクラッシャー
ゴッドガンダム、ドラゴンガンダムとの合体技です。アルゴ達はこれでドモンを先へ進ませるトンネルを作りました。
グラビトン胡蝶剣ハンマー
『スーパーロボット大戦J』に登場した、ドラゴンガンダムとの合体攻撃。ガンダムヘブンズソードを倒した際の連携を再現したものです。
シャッフルハンマー
コミックボンボンの漫画版に登場。グラビトン・ハンマーを相手にぶつける捨て身の技。鉄球にはブラック・ジョーカーの紋章が浮かび上がります。
シャッフル同盟拳
シャッフル同盟5人の力を合わせた合体技。グランドマスターガンダムを消滅させた。漫画版では「爆熱石破天驚拳シャッフルアタック」という名称。

劇中の活躍

第5話で初登場し、シャイニングガンダムのパンチをものともせず、逆に左腕を破壊するも、最終的にはシャイニングフィンガーで引き分けとなります。その後、各国のガンダムファイトに参加。新宿での戦いでは、アルゴがDG細胞に感染してデビルガンダム軍団に属してしまいますが、シャッフル同盟によって救出され、後にシャッフル同盟の所属機となります。

決勝リーグでは、ギアナ高地で習得した「炸裂ガイアクラッシャー」を駆使して戦いますが、ノーベルガンダムに瞬殺されたりもします。ランバーガンダムに勝利後、ゴッドガンダムとの連戦で、爆熱ゴッドフィンガーをガイアクラッシャーの拳で押し潰す捨て身の戦法を採るも、膝関節の整備不良を見抜かれ、敗北しました。ランタオ島決戦ではドラゴンガンダムと協力してガンダムヘブンズソードを撃破し、デビルガンダム災害の鎮圧に貢献しました。

小説版では、石破天驚拳を受けてもなおマスター・アジアに食らいつき、本編でもマスターガンダムを一時的に抑えるほどの力を見せました。

ガンダムボルトクラッシュ

漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』に登場する、ネオロシアが決勝大会用に開発した機体。型式番号はGF13-013NRII。ボルトガンダムをさらに重厚にしたデザインで、多数のボルトが装備されています。性能はボルトガンダムを凌駕するものの、他国のモビルファイターのデータを流用しすぎたため、アルゴとの動きに誤差が生じ、決勝大会ではボルトガンダムとの併用となっています。

脚注

注釈

出典

関連項目

* ガンダムシリーズの登場機動兵器一覧

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