トレードセンター前駅

トレードセンター前駅

トレードセンター前駅（トレードセンターまええき）は、大阪市住之江区南港北一丁目にある大阪市高速電気軌道（Osaka Metro）の南港ポートタウン線の駅です。この駅は、駅番号P10であり、大阪市内のOsaka Metroの駅の中で最も西に位置しています。

歴史

当駅は1997年12月18日に、大阪港トランスポートシステム（OTS）が運営するニュートラムテクノポート線の一部として開業しました。開業当初、コスモスクエア駅から中ふ頭駅の間で新たに開設された駅で、利用者の多い重要な停留所となりました。

その後、2005年7月1日に、OTSから鉄道事業を譲渡されることにより、大阪市交通局に所属する駅となりました。2018年4月には、大阪市交通局の民営化に伴い、Osaka Metroの駅としての運営が始まりました。

駅構造

トレードセンター前駅は、島式のホームを持ち、1面2線の高架駅です。ホームドアが設置されており、安全性にも配慮されています。駅の構成は、改札口やコンコースが3階、ホームが2階という形式で、高架駅でありながら橋上駅舎の形状を持っています。改札口は1ヵ所のみで、利用者にとっては分かりやすい設計です。なお当駅は、南港運輸事務所に属し、隣のコスモスクエア駅の管理下にあります。

利用状況

2020年11月10日のデータによると、トレードセンター前駅の1日の乗降人員は12,355人に達しました。内訳は、乗車人員が5,893人、降車人員が6,462人です。この結果からもわかるように、当駅はニュートラムの途中駅の中で利用者の多い2位の駅であることが確認できます。

駅周辺

トレードセンター前駅の周りには、複数の重要な施設があります。アジア太平洋トレードセンター（ATC）には駅から直結する連絡通路があり、ATCホールや大阪南港コスモフェリーターミナル、インテックス大阪など、多様な施設が隣接しています。また、グランドプリンスホテル大阪ベイや咲洲庁舎（さきしまコスモタワー）、教育機関である大阪金剛インターナショナル小学校・中学校・高等学校、さらには自然観察が可能な大阪南港野鳥園も近隣に位置しています。これにより、ビジネス、観光、学び、さらにはレジャーでも利用される多機能なスポットとなっています。

バス路線

駅周辺には、ATCやコスモタワー、グランドプリンスホテル大阪ベイ等へのアクセスが便利なバス停留所があります。また、大阪シティバス教育道路に「トレードセンター前」停留所が存在しますが、隣のコスモスクエア駅前行きのバスしか経由しないため、乗り継ぎには少し不便が生じます。

また、ATC前停留所やコスモタワー停留所など、周辺の交通薬も数多く、関西国際空港行きのバスなど、特定の路線が運行されています。これらの交通機関の充実により、トレードセンター前駅は多目的に利用できるアクセス拠点として機能しています。

計画段階の仮称

面白いことに、計画段階では当駅の仮称が「コスモスクエア駅」とされていた一方で、隣のコスモスクエア駅の仮称は「海浜緑地駅」とされていました。2004年に駅番号が導入された際、Osaka Metroの路線側の末端駅が11番から始まるというシステムが採用されましたが、当駅は変更の際に番号がそのまま残り、現在でもP10という番号が付けられています。

このようにトレードセンター前駅は、地理的、交通的に重要な役割を果たしながら、様々な施設へのアクセスを提供している魅力的な駅です。

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