ナムラカメタロー

ナムラカメタロー：地方競馬への転身までを辿る競走馬の物語

2016年5月9日生まれのナムラカメタローは、日本の競走馬として華々しい経歴を残しました。2020年の佐賀記念優勝がそのハイライトと言えるでしょう。馬名は冠名と人名から名付けられました。

2018年7月、福島競馬場でデビュー。2歳新馬戦で2着とまずまずのスタートを切ると、約5か月後には初勝利を飾ります。しかし、3歳シーズン最初の2戦は振るわず、転機が訪れます。所属していた谷原義明調教師の定年退職に伴い、稲垣幸雄厩舎へ転厩。この転厩を機にダート路線へ挑戦する道を選びます。

転厩後2戦目、函館競馬場での3歳以上1勝クラス競走で、ナムラカメタローはダート1700mを制し、転厩後の初勝利、そしてシーズン初勝利を挙げます。このレースから石川裕紀人騎手が主戦騎手となり、息の合ったコンビネーションで勝利を重ねていきます。

3勝クラスの奥羽ステークスを制し、ナムラカメタローはオープンクラスへ昇格。年末の師走ステークスではオープン戦初勝利を収め、勢いに乗ります。そして迎えた4歳シーズン、初の重賞挑戦となる佐賀記念で、ナムラカメタローは大きな舞台へと挑みます。

佐賀記念では、逃げ馬のラインカリーナの番手につけ、3コーナー過ぎから外を回って先頭に並びかけます。最後の直線ではロードゴラッソとの激しい叩き合いを演じ、半馬身差で勝利。重賞初制覇を成し遂げました。続く名古屋大賞典では単勝1番人気に支持されましたが、ロードゴラッソにリベンジを許し3着。その後は調子を崩し、4戦連続で馬券圏外に終わってしまいます。

5歳シーズン、総武ステークスでは11番人気と低評価でしたが、メイショウワザシの番手から直線で力強く抜け出し、1年ぶりの勝利を手にしました。しかしその後は再び勝利から遠ざかり、2度の長期休養を挟みます。そして7歳となった2023年4月13日、JRAの競走馬登録を抹消。園田競馬場へ移籍しました。園田競馬場では3戦した後、馬主が交代し、大井競馬場の赤嶺本浩厩舎へと転厩しました。

ナムラカメタローの血統背景も注目に値します。祖母は1991年に関屋記念とセントウルステークスを制したニフティニース、その半弟には1994年七夕賞優勝馬のニフティダンサーがいます。さらに、従兄弟には2010年オールカマーなど重賞3勝のシンゲンがいます。

ナムラカメタローの競走成績は、JBISサーチ、netkeiba.com、地方競馬全国協会などのウェブサイトで確認できます。華々しい活躍から地方競馬への移籍まで、その競走生活は多くのファンに感動と記憶を残しました。今後の活躍にも期待がかかります。

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