ノーベルガンダム
ノーベルガンダムは、
テレビアニメ『
機動武闘伝Gガンダム』に登場する架空の兵器です。この機体は、ネオスウェーデン代表のアレンビー・ビアズリーが搭乗し、第13回ガンダムファイトに参加しています。機体の登録番号はGF13-050NSWで、彼女の戦闘スタイルに合わせて設計されています。
機体の特徴
ノーベルガンダムは、女性型のデザインが特徴的で、
セーラー服を着用しハイヒールを履いています。その容姿は華奢に見えますが、アレンビーが
新体操の技巧を活かして戦うことで、非常に高い戦闘能力を誇ります。また、機体には高い機動力があり、
セーラー服の襟部分にはハッチが設けられており、これが開くことでメインスラスターが現れます。
この魅力的なデザインは著名なデザイナーである
カトキハジメによるもので、基本的にはRX-78-2 ガンダムを女性型プロポーションにアレンジしたバージョンです。監督の
今川泰宏は、このデザインが冗談や中傷ではなく、魅力的な外観を重視していたと述べています。
バーサーカーシステム
ノーベルガンダムには「バーサーカーシステム」と呼ばれる特殊機能が搭載されています。このシステムは外部からパイロットの制御を受けるもので、発動すると髪の毛のような放熱フィンが展開し、機体はピンクに輝きます。これにより、機動性と攻撃力が一時的に大幅に向上しますが、パイロットの意識は外部からのコントロールを受ける状態になり、意図しない行動をとることもあります。このシステムの受信装置はコクピット近くに位置しており、ダメージを与えることで無効化できるものの、高度な技術が求められます。
ノーベルガンダムは多彩な
武装を備えています。
- - ビームリボン: 近・中距離用のビーム武装で、出力調整によりビームサーベルとしても使えます。
- - バルカン砲: 頭部に搭載された牽制用武装です。
- - ビームフラフープ: ビームで形成されたフラフープ状の武器で、敵に投げつけることで攻撃します。
- - ゴッドフィンガー: この技は、元々ゴッドガンダムの必殺技ですが、アレンビーがドモンから裏技を教わり、調整を経て使えるようになりました。
劇中での活躍
劇中において、ノーベルガンダムはアルゴ・ガルスキーのボルトガンダムを54秒で撃破するなど、強力な敵との戦闘にも勝利をおさめています。さらに、他のモビルファイターとのタッグ戦も行い、ドモンとの特訓を経て大きな成長を見せました。しかし、物語の終盤にはアレンビーが攫われ、DG細胞に感染してウォルターガンダムに変異する運命を辿ります。その後、ライジングガンダムによって撃破されてしまいます。
他作品への登場と影響
ノーベルガンダムはその独自のデザインから多くの他作品にも影響を与えており、
2004年のアニメ『焼きたて!!ジャぱん』や
2010年のOVA『模型戦士
ガンプラビルダーズ ビギニングG』、さらには『
ガンダムビルドファイターズ』シリーズでも登場します。このようにノーベルガンダムは、ガンダムシリーズにおいて独自の地位を築き、ファンから愛されています。特にセーラームーンの影響を引き継ぎつつ、視覚的な楽しみを提供するキャラクターとしての役割も評価されています。