アルゴ・ガルスキー

アルゴ・ガルスキー：寡黙な巨漢の内に秘めたる強さと優しさ

アルゴ・ガルスキーは、アニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場するネオロシア代表のガンダムファイターです。声優は宇垣秀成が担当しています。元宇宙海賊の頭目という異色の経歴を持ち、その厳つい外見と寡黙な性格が特徴的です。

プロフィール

国籍: ネオロシア
出身地: スペースコロニー
年齢: 26歳
生年月日: F.C.33年9月13日
身長: 219cm
体重: 101kg
血液型: O型
星座: 乙女座
特技: パワーレスリング

人物像

アルゴは、2メートルを超える巨漢で筋骨隆々の体躯を持ち、元宇宙海賊の頭目という経歴から、一見すると荒々しい印象を受けます。しかし、実際は冷静沈着で、寡黙ながらも部下思いの優しい一面も持ち合わせています。その頼もしさは海賊時代の部下達からも慕われていました。また、見た目とは裏腹に26歳と若く、大会最年少のサイ・サイシーからは「オッサン」呼ばわりされています。

海賊時代は全宇宙に悪名を轟かせていましたが、ある事故により部下共々コロニー警察に捕まってしまいます。部下を釈放させる条件として、ガンダムファイトへの参戦を余儀なくされ、常に手錠と命令を拒否できないよう胸には小型爆弾が装着されています。

ファイティングスーツは緑を基調としており、装着時にも爆弾付き胸部ベルトと手錠はそのまま残っています。海賊ではあるものの、強い者との戦いこそがアルゴの目的であり、無益な殺生は行わない主義でした。部下の釈放を優先する行動からも、その優しさが伺えます。戦いにおいても、自身より力量の低い相手とは戦おうとせず、ドモン・カッシュとのファイトまでは、戦いの中に喜びを感じたことはありませんでした。

クルーであるナスターシャ・ザビコフとは、当初は監督と囚人という関係でしたが、後にナスターシャがアルゴのファイトに心を開き、深い信頼関係を築いていきます。

劇中での活躍

アルゴは、第5話で初登場します。ネオロシアの収容所に投獄されたドモン・カッシュの強さを見出し、彼を脱獄させ、ガンダムファイトを引き起こす手助けをします。その後、ボルトガンダムに乗り込み、シャイニングガンダムと対戦。圧倒的なパワーでシャイニングガンダムを追い詰めますが、結果は引き分けに終わります。この戦いを通じて、アルゴはファイトに喜びを感じ始めます。

その後、ネオロシアの方針転換により、カナダ代表アンドリュー・グラハムのランバーガンダムを標的とします。しかし、ランバーガンダムのコックピットにはレインが人質として同乗しており、ドモンのシャイニングガンダムが介入します。結果として、崖に捕まってしまったグラハムとレインをアルゴは救出します。また、過去の事故で、妻を殺したと疑われていたグラハムに対して、真相が伝えられ、アルゴは自身の罪を重く受け止めます。

新宿では、東方不敗マスター・アジアの罠によりDG細胞に感染しますが、ブラック・ジョーカーとして浄化され、シャッフル同盟の一員となります。ギアナ高地では、サイ・サイシーとの戦いを拒否しますが、その後デスドラゴンとの戦いを余儀なくされます。激闘の末、決着はつかなかったものの、シャッフル同盟随一の精神の強さを見せつけました。

ネオホンコンで行われた第13回ガンダムファイト決勝リーグ戦では、アレンビー・ビアズリーのノーベルガンダムに敗北するなど苦戦する場面もありましたが、ランバーガンダムを撃破するなど、着実に勝ち進みます。その後、アンドリュー・グラハムとタッグを組み、ドモンとアレンビーとの戦いに挑みましたが、惜しくも敗北します。しかし、この戦いを通じてグラハムは改心し、アルゴの仲間を思う気持ちに感銘を受けます。

ランタオ島での最終バトルロイヤルでは、サイ・サイシーのドラゴンガンダムと交戦していましたが、デビルガンダムの出現によりドモンと合流。デビルガンダム四天王との戦いに挑みます。

最終決戦後、ナスターシャの独断により釈放され、他のシャッフル同盟メンバーと共にネオジャパンコロニー内部の戦いを勝利に導きます。エンディングではナスターシャから頬にキスをされるなど、二人の絆が深まった様子が描かれています。

ガンダムファイト歴

サバイバルイレブン
△シャイニングガンダム
-ランバーガンダム（試合中断）
決勝大会
×ノーベルガンダム
○ランバーガンダム
×ゴッドガンダム&ノーベルガンダム
×ガンダムシュピーゲル
バトルロイヤル
ドラゴンガンダムと交戦、その後ガンダムヘブンズソードと相討ちで失格

主な搭乗機

GF13-013NR ボルトガンダム

テーマソング

チャイナシャッフル
作詞 - 安藤芳彦、作曲 - 出雲麻紀子、編曲 - 工藤隆、歌 - 山口勝平、宇垣秀成

その他の媒体での活躍

CDドラマ「世界高達骨牌拳」では、映画館では一番前の席で観る主義など、意外な一面を見せました。

評価

アンケート「みんなで選ぶロボットアニメーションベスト100」では、「一番カッコイイヒーローは？」で第88位にランクインしました。

アルゴ・ガルスキーは、その強さと優しさ、そして寡黙な中にある熱い魂で、多くのファンを魅了し続けています。

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