モビルファイター

モビルファイター (MOBILE FIGHTER)

『機動武闘伝Gガンダム』に登場する、ガンダムファイト専用に開発されたモビルスーツ（MS）またはモビルアーマー（MA）を指します。略称はMFです。

概要

通常のMSがコントロールスティックやフットバーで操作するのに対し、MFは搭乗者であるガンダムファイターの動きを直接反映するモビルトレースシステムで操縦します。このシステムにより、ファイターの格闘技の技が機体にそのまま反映されます。

MFはガンダムファイト専用機として建造されるため、多くがガンダムタイプです。ガンダムファイトのルールでは頭部破壊で失格となり、MFの管制システムも頭部に集中しているため、頭部を破壊されると行動不能になります。

ガンダムファイト本戦に出場するMFには、大会登録番号が付与され、運営委員会が管理します。登録番号は「GF + ガンダムファイト回数 - 前大会の所属国家順位 + 所属国家の略号」で構成され、乗り換え時にはローマ数字が追加されます。例として、ゴッドガンダムの登録番号は「GF13-017NJ II」です。

ただし、同じ機体が複数回大会に出場する場合、複数の登録番号を持つことがあります。ブリテンガンダムやクーロンガンダムがその例です。

モビルトレースシステム

モビルトレースシステムは、MFの操縦系統であり、ガンダムファイターはナノマシンを内蔵したファイティングスーツを着用し機体に乗り込みます。スーツは搭乗者の動き、筋肉電流、脳波、神経電流などをトレースし、機体を制御します。人体の骨格と機体構造が異なる部分は、ファイターの意思や感情を機体側のレートに変換して対応します。

未来世紀では、ディマリウムを用いた脳波制御技術が確立されており、ファイティングスーツや一部の武器にも応用されています。また、MFが受けたダメージは痛覚としてファイターにフィードバックされます。

動力

MFの動力源は明確にはされていませんが、重力制御技術が確立された未来世紀では、超電導とグラビティコイルを用いた熱交換発電が用いられていると推測されます。また、液体ヘリウムと液体酸素を用いた核融合炉や、重力制御技術を用いた縮退炉を搭載しているという説も存在します。

装甲

装甲については詳細な記述はありませんが、各MFの特徴的な装甲デザインから、様々な素材や技術が用いられていると考えられます。

各国のモビルファイター

以下は、『機動武闘伝Gガンダム』に登場する各国のモビルファイターのリストです。

ア行

アシュラガンダム：ネオシンガポール代表。6本の腕を持ち、分離・合体して敵を拘束する。必殺技は超絶紅蓮。
アッガイマックスター：詳細不明。
アブドーラ・ザ・ガンダム：ネオドードー代表。劇中では上半身のみ登場。詳細は不明。
アラクノガンダム：ネオキューバ代表。バックパックに隠し腕を持つ。
ウルベ機：ネオジャパン代表。紺と黄色の鎧武者のようなデザイン。
エッフェルガンダム：ネオフランス代表。大会登録番号はGF7-019NF。

カ行

カイザーガンダム：第7回ガンダムファイトのネオドイツ代表。大会登録番号はGF7-021NG。
ガンダムシュピーゲル：詳細不明。
ガンダムスパルタン：ネオギリシャ代表。
ガンダムゼブラ：ネオケニア代表。シマウマの毛皮のような外見を持つ。
ガンダムフリーダム：第2回大会のネオアメリカ代表と第7回大会のネオアメリカ代表の2機が存在する。
ガンダムマグナート：ネオポーランド代表。他国に比べてスペックで見劣りする。
ガンダムマスク：正体不明のMF。プロレス技を駆使し、凶器攻撃を使用する。搭乗者は伊達直子。
ガンダムマックスター：ネオアメリカ代表。ボクシングスタイルの格闘戦を得意とする。
ガンダムローズ：ネオフランス代表。フェンシングのような剣技で戦う。
クーロンガンダム：ネオホンコン代表。東方不敗マスター・アジアが搭乗する。
クイダオレガンダム：ネオオオサカ代表。大阪の要素を取り入れたデザイン。
コウガガンダム：ネオチャイナ代表。大会登録番号GF7-010NC。
ゴッドガンダム：ネオジャパン代表。主人公ドモン・カッシュが搭乗。
コブラガンダム：ネオインド代表。コブラ型のサポートメカを持つ。

サ行

シェイディングガンダム：詳細不明。
ジェスターガンダム：ネオポルトガル代表。道化師のような姿で、相手の技をコピーする。
シャイニングアッガイ：詳細不明。
シャイニングガンダム：ネオジャパン代表。主人公ドモン・カッシュが序盤に搭乗。
シャッフル同盟：詳細不明。
社長ガンダム：ネオドードー代表。大火力の武器を装備する。
ジャンピングガンダム：ネオドードーに出現したカンガルー型MF。搭乗者はカンガルーのカンちゃん。
ジョンブルガンダム：ネオイングランド代表。ブリテンガンダムの後継機。
スカッドガンダム：所属不明。ガンダムマックスターに一瞬で敗北した。
スカルガンダム：ネオマレーシア代表。ドクロをモチーフとしたデザイン。
スノーミラージュガンダム：ネオグリーンランド代表。
スフィンクスガンダム：ネオエジプト代表。スフィンクスに酷似した外見。
ゼウスガンダム：ネオギリシャ代表。ギリシア神話の主神ゼウスがモチーフ。

タ行

タイガー・ジェット・ガンダム：ネオドードー代表。劇中では上半身のみ登場。
タントラガンダム：ネオネパール代表。3連のビームクローを持つ。
ディアボロガンダム：ネオイタリア代表。大会登録番号はGF7-001NI。
ディック・ザ・ガンダム：ネオドードー代表。劇中では上半身のみ登場。
テキーラガンダム：ネオメキシコ代表。ソンブレロ型の頭部が特徴。
テムジンガンダム：ネオモンゴル代表。二刀流で戦う。
テンロウガンダム：複数の機体が存在する。
ドラゴンガンダム：ネオチャイナ代表。サイ・サイシーが搭乗する。

ナ行

ネロスガンダム：ネオイタリア代表。両脚にサテリコンビーム砲を装備。
ネーデルガンダム：ネオオランダ代表。風車に変形できる。
ノーベルガンダム：ネオスウェーデン代表。アレンビー・ビアズリーが搭乗する。

ハ行

バイキングガンダム：ネオノルウェー代表。船型のサポートメカを持つ。
ハイパーゴッドガンダム：詳細不明。
バラモンガンダム：ネオインド代表。
バロンガンダム：第5回大会のネオフランス代表と第13回大会に登場する機体が存在する。
バンニンガンダム：詳細不明。
ファラオガンダム：ネオエジプトの歴代MF群で、全てが別機体。
フェイロンガンダム：第4回大会のネオチャイナ代表。ドラゴンガンダムの初期稿をアレンジして流用している。
ブリテンガンダム：ネオイングランド代表。射撃性能に特化した機体。
ブラックガンダム：ネオジャパン代表候補。
ブローニングガンダム：ネオベルギー代表。実弾兵器を使用する。
ボルトガンダム：ネオロシア代表。ランバーガンダムと並ぶパワー機体。

マ行

マーメイドガンダム：ネオデンマーク代表。人魚のような外見で、水中戦を得意とする。
マーメイドガンダムプロトタイプ：ネオデンマーク所属。海洋生物をモチーフとした機体。
マスターガンダム：ネオホンコン代表。東方不敗が搭乗。
マタドールガンダム：ネオスペイン代表。闘牛士をモチーフとした機体。
マンダラガンダム：ネオネパール代表。暗殺者風の外見を持つ。
マンモスガンダム：ネオシベリア代表。四足歩行のマンモス型。
ミナレットガンダム：ネオトルコ代表。半月刀を武器とする。
ミラージュガンダム：ネオフランス代表決定戦に登場したMF。
モスクガンダム：ネオロシア代表。大会登録番号はGF7-018NR。

ヤ行

ヤマトガンダム：第7回大会のネオジャパン代表。シュウジ・クロスが搭乗。

ラ行

ライジングガンダム：詳細不明。
ランバーガンダム：ネオカナダ代表。ボルトガンダムと並ぶパワー機体。
ルンピニーガンダム：ネオタイランド代表。

ダーク・シャッフルの搭乗機

ダーク・ハートガンダム / ガンダム・マスター独狐：ダーク・シャッフルのリーダーが搭乗。白いマスターガンダムのような外見。
ダーク・スペードガンダム / ガンダムゴングジョー：ダーク・スペードの搭乗機。歴代パンチを得意技とする。
ダーク・ダイヤガンダム / ガンダムフォローミー：ダーク・ダイヤの搭乗機。鏡面装甲で敵の攻撃を反射する。
ダーク・クラブガンダム / ガンダムリアルカンフー：ダーク・クラブの搭乗機。敵のエネルギーを変換して攻撃する。
ダーク・ジョーカーガンダム / ガンダムマトリョーシュカ：ダーク・ジョーカーの機体。遠隔操作で自爆戦法を行う。

これらのMFは、それぞれ異なる国や文化を反映したデザインを持ち、ガンダムファイトを彩っています。

関連項目

模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG
* モビルトレースシステムを再現した「Fポッド」が登場。


このリストは『機動武闘伝Gガンダム』に登場するモビルファイターの一部であり、各機体の詳細については、リンク先の記事をご参照ください。

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