バッファローマン

『キン肉マン』シリーズに登場する人気超人、バッファローマン。その巨体と圧倒的なパワー、そして何よりもその生き様は多くのファンを魅了してきました。本稿では、彼の生い立ちから主要な戦い、そしてその魅力に迫ります。

特徴

バッファローマンは、初登場時「7人の悪魔超人」の一員として、その圧倒的な強さで読者に衝撃を与えました。身長2メートル50センチ、体重220キロという巨躯は、並の超人たちを遥かに凌駕します。彼のファイトスタイルは、技術よりも腕力と体力を活かした豪快なもので、脱出困難な技も怪力で強引に破ってしまいます。一方で、性格は冷静沈着。試合中に熱くなることはあっても、場外乱闘を好むことはありません。

彼の最大の特徴は、頭部から生える2本の巨大な角「ロングホーン」です。ダイヤモンド並みの硬度を誇り、作中では何度も折れたり、武器として使用されたり、他の超人の治療に使われたりと、様々な場面で重要な役割を果たします。

バッファローマンの強さを表現するために導入されたのが、「超人強度」という概念です。彼の超人強度は1000万パワーとされ、これは当時のキン肉マンのライバルであったウォーズマンの10倍に相当します。彼はこの1000万パワーを自在にコントロールすることができ、状況に応じてパワーを調整したり、逆に0パワーにして素早く動くことも可能です。

生い立ち

バッファローマンは、かつて隆盛を誇ったバッファロー一族の唯一の生き残りです。一族は権力闘争によって衰退し、彼自身は長い放浪の末に地球へやってきました。

当初は100万パワーの超人であり、技術不足から三流超人扱いされていました。しかし、絶対的なパワーを求めた彼は、大魔王サタンに血を売り、悪魔超人へと転身。1000人の超人を倒すことで1000万パワーを手に入れました。

キン肉マンとの出会い

地球に帰還したバッファローマンは、キン肉マンに勝負を挑みます。人質を取るなど、卑劣な手段も使いましたが、これは彼が悪魔超人として徹底していたからです。しかし、キン肉マンとの戦いの中で、彼の心に変化が訪れます。

7人の悪魔超人編

7人の悪魔超人編では、ウォーズマンとの対戦で圧倒的な強さを見せつけ、キン肉マンとの激闘では、友情が芽生えかけます。しかし、サタンに支配されたことで「変身体」となり、キン肉マンを苦しめます。

最後は、キン肉マンのダブルキン肉バスターを受けて敗北。瀕死の状態ながらも、自らのロングホーンを折って人質を救出し、正義超人になることを約束して去ります。しかし、悪魔超人としての定めである「悪魔の制裁」により命を落とします。しかし、その後の戦いで他の超人達と共に復活を果たします。

その後

黄金のマスク編では、悪魔将軍によって復活し、正義超人に転身。キン肉マンを助け、悪魔将軍を足止めする役割を果たします。夢の超人タッグ編では、モンゴルマンと「2000万パワーズ」を結成。完璧超人に立ち向かいます。

キン肉星王位争奪編では、超人血盟軍の一員としてキン肉マンソルジャーと共に戦い、マンモスマンとの激闘を繰り広げます。そして、その後の完璧超人始祖編、オメガ・ケンタウリの六鎗客編、新シリーズと物語の主要な部分で活躍します。

バッファローマンの魅力

バッファローマンの魅力は、その圧倒的な強さだけではありません。かつては残虐な悪魔超人であったにもかかわらず、正義に目覚めてからは、正々堂々と戦う姿や、仲間を思う優しさを見せるようになりました。そのギャップが多くのファンを惹きつけています。

また、作者ゆでたまごが語るように、プロレスラーのブルーザー・ブロディをイメージしたという、その豪快なファイトスタイルも魅力の一つです。

バッファローマンの技

バッファローマンは数々の必殺技を操りますが、その中でも特に有名なのが以下の技です。

ハリケーン・ミキサー: ロングホーンを前に突き出して突進する体当たり技。受けた相手は空中で回転しながら脳天から落下します。
超人十字架落とし: 相手の両腕を掴み、自分の身体ごと後ろに投げる荒技。
* バッファローBOMB: 全力をかけたパワーボム。

これらの技は、彼の圧倒的なパワーを象徴するものです。

最後に

バッファローマンは、その強さと生き様で、多くの読者の心を掴んできた超人です。彼の物語は、単なる格闘漫画の枠を超え、友情や正義、そして人間としての成長を描いた感動的な物語として、今もなお多くの人々に愛されています。

今後も、彼の活躍から目が離せません。

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