ピップエレキバン

ピップエレキバンの概要

ピップエレキバンは、1972年に販売を開始した家庭用の磁気治療器であり、製造・販売はピップ株式会社によるものです。当初は「恵麗喜絆」という名称で知られていましたが、現在の名称に変更されています。この製品は日本国内だけでなく、韓国や香港、台湾など海外でも取扱いがあり、広く認知されています。

特徴と使い方

ピップエレキバンは、特に肩こりや腰痛などの筋肉の緊張を和らげるために設計されています。主に装着したい部位に直接貼り付けることで、その部分の血行を促進し、老廃物の除去を助けます。これにより、こりの解消が期待されます。使用されている磁石は永久磁石であるため、着用している間はその効力を持続します。

また、絆創膏の部分は日本人の肌に合った色合いで作られており、入浴時にも目立ちにくいのが特徴です。

2013年9月には、商品は大規模にリニューアルされ、耐久性と透湿性を向上させた新しい絆創膏仕様が導入されました。この際、製品ラインナップが再編成され、「ピップエレキバン」はそれ以前の名前から具体的な数字を加えた新名称へと変更されました。新たに構成された製品群には、ピップエレキバン80、130、190、そしてメントール配合のピップエレキバンMが含まれています。

製品詳細

ピップエレキバンは、磁束密度の異なる複数の製品があります。これにより、使用者のニーズに応じた選択が可能となります。具体的には、以下のような種類があります。

• - ピップエレキバン80：80ミリテスラ（800ガウス）
• - ピップエレキバン130：130ミリテスラ（1,300ガウス）
• - ピップエレキバン190：190ミリテスラ（1,900ガウス）
• - ピップエレキバンMAX200：200ミリテスラ（2,000ガウス）
• - ピップエレキバンM：130ミリテスラで、メントールを含む絆創膏が特徴です。

さらに、磁気を利用したネックレスやサポーターなどもラインナップされています。

効用に関する論争

ピップエレキバンは、長年の研究成果を基に、日本の厚生労働省から「管理医療機器」としての販売許可を受けています。しかし、磁気治療に対する医学的効果については異論も存在します。アメリカの医学専門誌「アメリカ苦痛管理ジャーナル」では、磁石が持つ医学的効果が認められないとの発表がありました。ただし、この調査は神経に対する電気的刺激に関するものであり、その他の有益な効果を全て否定したものではありません。

関連項目

ピップエレキバンは地域PR活動にも力を入れています。1980年以降、北海道上川郡比布町でのCMロケが行われ、有名なスポットとなりました。また、2019年以降は「PIP相互応援大使活動」の一環として地域ブランディングが進められています。さらに、アラスカ州の「パイロット・ポイント空港」でもCMの収録が行われました。

代替医療と注釈

ピップエレキバンは、代替医療の一環として扱われることもありますが、実際の効果や科学的根拠に関してはさまざまな見解が存在します。近年では、疑似科学に該当するとの指摘もありますが、それでも多くの人々に利用され続けています。

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