ピンポンダッシュとは？意味をやさしく解説

ピンポンダッシュとは

ピンポンダッシュは、他人の家の呼び鈴を鳴らして逃げる行為です。英語では、Ding Dong Dash、Ding Dong Ditch、Ring and Run、Door Bell Ditchなどと呼ばれます。

多くの場合、子供が悪ふざけで行うことが多いですが、空き巣やストーカーなどの犯罪行為の前兆として、在宅・不在を確認する手段として利用されるケースもあります。安易な気持ちで行うべきではありません。

「ピンポーン」と呼び鈴を押し、「ダッシュ」で逃げる様子から名付けられました。地域によっては、「ピン逃げ」や「押し逃げ」、「ピンポン逃げ」、「サイレンダッシュ」、または単に「ピンポン」と呼ばれることもあります。

近年では、宅配便業者が配達時間に追われ、不在票を置いて荷物を持ち帰る行為を揶揄して「ピンポンダッシュ」と呼ぶことがあります。中には、最初から不在票を入れ、呼び鈴を鳴らしてすぐに立ち去る悪質な事例も報告されています。

2020年には、カシミール地方の領有権をめぐるインドとパキスタンの外交官が、互いに嫌がらせとしてピンポンダッシュを応酬したことに対し、イグ・ノーベル平和賞が授与されました。

人通りが少なく、曲がり角付近の家屋や、マンション・アパートで玄関が階段やエレベーターに近い場所などが狙われやすい傾向にあります。また、庭が広く、人が出てくるまでに時間がかかりそうな家も標的になりやすいです。

家主に発見された場合、叱られるだけでなく、学校や家族、警察に連絡される可能性もあります。

過去には、ピンポンダッシュをした少年が銃で撃たれるという痛ましい事件もアメリカで発生しています。

テレビモニター付きインターホンを設置する
素早く対応する
インターホンをドア側に移設する
ホームセキュリティを導入する
警察に通報する
居留守を使う

近年は、テレビモニター付きインターホンやホームセキュリティシステムの普及により、ピンポンダッシュは減少傾向にあります。

ピンポンダッシュは、子供のいたずらとして見過ごされがちですが、住人の生活を侵害する犯罪行為です。条例や犯行頻度によっては、18歳の少年が「平穏を害する行為」として書類送検された事例もあります。

押し掛け行為
住居侵入罪
迷惑防止条例違反
（深夜の場合）傷害罪

2022年7月には、高校生グループが逮捕される事例も発生しており、決して軽い気持ちで行うべきではありません。