マミヤ・オーピー

マミヤ・オーピー株式会社は、その名の通り、マミヤ光機とオリムピックという二つのルーツを持つ企業です。1992年、釣り具メーカーであった（旧）オリムピックが、カメラメーカーのマミヤ光機を吸収合併したことで誕生しました。合併当初の社名は「株式会社オリムピック」でしたが、翌1993年に現在の「マミヤ・オーピー株式会社」へと改称しました。

現在、釣り具を製造・販売しているオリムピックは、マミヤ・オーピーから釣り具事業を継承した別会社です。マミヤ・オーピー自体は、かつて中判カメラで名を馳せたマミヤ光機の技術と、オリムピックの釣り具製造のノウハウを合わせ持った企業でしたが、2024年現在では両方の事業から撤退しています。

現在の事業分野

マミヤ・オーピーは現在、主に以下の二つの分野で事業を展開しています。

電子機器事業: パチンコ玉貸機や小型券売機「オペラル Operal」などを製造しています。これらの製品は、コンピュータ制御による高度な機能と、プリペイドカードやICカードへの対応など、最新の技術を盛り込んでいる点が特徴です。薄膜膜厚計や非接触ICカードリーダ・ライタもこの分野に含まれます。
スポーツ用品事業: カーボン製ゴルフクラブシャフトや遮断桿などを製造しています。特にゴルフクラブシャフトは、独自の技術を活かした高品質な製品として知られています。ブランドとしては、「PROFOECE MIRACLE BEAM」や「AXIV」があります。

かつての事業分野

マミヤ・オーピーは、過去には以下の分野でも事業を展開していました。

光学機器事業: 前身であるマミヤ光機から継承した中判フィルムカメラやデジタルカメラなどの製造を行っていました。しかし、デジタルカメラ市場の競争激化などにより、2006年に光学器械製造子会社「マミヤ株式会社」を含めて、コスモ・デジタル・イメージング株式会社（後のマミヤ・デジタル・イメージング）に営業譲渡しました。マミヤ光機時代の製品については、マミヤ・オーピーのカメラ製品一覧を参照してください。その後の経緯についてはマミヤ・デジタル・イメージングの記事に詳しく記載されています。
釣り具事業: かつてのオリムピックから継承した事業で、釣り竿などを製造・販売していました。2000年末にこの事業から撤退しましたが、同社が取り扱っていたアブ・ガルシア社の製品はピュアフィッシング・ジャパンが、鮎用の釣り竿はWISTとリバースキャンが、下野オリジナルブランドの鮎竿、渓流竿は大橋漁具が、フィンノール社の製品はゼブコが、マーフィックスはリョービックが、それぞれ取り扱いを引き継いでいます。また、かつて釣り竿を製造していたオリムピック和歌山所有のすさみ工場は、現在のオリムピックが引き継いでいます。

主な製品

電子機器事業:
パチンコ玉貸機：コンピュータ制御で、プリペイドカードやICカードに対応しています。
メダル貸機：コンピュータ制御で、メダルを貸し出す機械です。
小型券売機（オペラル Operal）：各種チケットを発券する小型の券売機です。
薄膜膜厚計：薄膜の厚さを測定する装置です。
非接触ICカードリーダ・ライタ：非接触ICカードの読み書きを行う装置です。
スポーツ用品事業:
PROFOECE MIRACLE BEAM：独自の技術を駆使したゴルフクラブシャフトです。
AXIV：ゴルフクラブシャフトのブランドの一つです。
遮断桿：道路や工事現場などで使用される遮断桿です。

番組提供

かつてテレビ東京で放送されていた「外で遊ぼう 我ら釣仲間」という釣り番組に番組提供していました。

その他

マミヤ・オーピーは、神田錦町にあった旧本社ビルを自社ビルとして所有していました。このビルは現在、ほぼ日によって利用されています。

関連リンク

マミヤ・オーピー株式会社
マミヤ・デジタル・イメージング株式会社
マミヤ・オプティカル・セキュリティシステム株式会社
株式会社エムデーシー - 旧 マミヤ電子
* ITmedia エンタープライズ - なんとかBAAN稼動に漕ぎ着けたマミヤ・オーピー

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