ミラーファイト

『ミラーファイト』は、1974年に東京12チャンネル（現:テレビ東京）で放送された円谷プロダクション制作のミニ番組です。1971年の特撮テレビドラマ『ミラーマン』を題材とし、人気番組『ウルトラファイト』のコンセプトを受け継ぐ形で制作されました。

概要

『ミラーファイト』は、『ミラーマン』の戦闘シーンやハイライトシーンを再編集した映像と、新撮エピソードを組み合わせて構成されています。新撮エピソードでは、『ミラーマン』の撮影で使用された既存の着ぐるみが流用され、東條昭平が監督を務めました。サブタイトルには、当時の時事問題や有名映画・文学作品のパロディが数多く取り入れられています。

『ウルトラファイト』がTBSでの放送を前提に制作されたのに対し、『ミラーファイト』は全話制作後に各テレビ局への番組セールスが行われました。

2010年には、映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の公開を記念して、ニコニコ動画の「ニコニコ特撮」で配信されました。

登場キャラクター

新撮映像には、ミラーマンの他、アロザ、ノア、ザイラス、コールドン、ゴルゴザウルスβなどのキャラクターが登場します。

スタッフ

ナレーターは横山あきお、音楽は冬木透が担当。新撮編の監督は東條昭平が務めました。

オープニング

オープニングは、『ミラーマン』で鏡京太郎がミラーマンに変身する場面で使用された光学エフェクトと共に巨大化するミラーマンの姿を見せる演出で始まります。その後、『ミラーマン』のエンディングなどで使われていた光学映像をバックにタイトル文字が挿入され、サブタイトル画面は白地のシンプルなものという、『ウルトラファイト』とほぼ同様の形式が採用されています。これらのエフェクトは、後に『トリプルファイター』や『プロレスの星アステカイザー』、『ウルトラマンレオ』などで流用されました。

オープニング音楽には「ミラーマンの歌」のメロオケが使用されていますが、コロムビアレコードのオリジナル音源のイントロと、ゼール音楽出版から発売されたカバー版カラオケにメロディを被せたものが組み合わされています。なお、ゼール版は『ミラーマン』第12話でも使用されました。

ミラーファイト2012

『ミラーマン』40周年を記念して制作された『ミラーファイト2012』は、2012年4月に東映ビデオから発売された『ミラーマン』DVD第10巻スペシャルディスクに映像特典として収録されました。熊本県荒尾市の万田坑とウルトラマンランドで撮影が行われ、YouTubeやニコニコ動画でも一部エピソードが先行配信されました。同時収録として、『ぶらりブースカの旅 ウルトラマンランド編』も同DVDスペシャルディスクに収録されています。

着ぐるみの一部は、ウルトラマンランドのアトラクション用のものが使用されています。

映像ソフト化

『ミラーマン』の単巻DVDが東映ビデオから発売された際、『ミラーファイト』も併録されました。DVD-BOXも発売されています。

関連事項

ウルトラファイト
レッドマン

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