メイショウミモザ

メイショウミモザは、2017年4月24日生まれの競走馬です。馬名の由来は冠名に「アカシア」を組み合わせたもの。デビューは2019年8月、札幌競馬場で行われた2歳新馬戦でしたが、3着に敗れました。その後はなかなか勝ち星に恵まれず、8戦目の2020年6月に行われた未勝利戦で初勝利を飾るまで苦戦を強いられました。
しかし、そこから彼女は着実に力をつけ、1勝クラスの下北半島特別、2勝クラスの手稲山特別と連勝。オープン入りを目指し、3勝クラスの日高ステークスに挑みましたが、1番人気を裏切る5着に終わると、その後は11連敗という厳しい時期を経験しました。この間、複勝圏内に入ることもありましたが、ブービーや最下位に沈むレースもあり、なかなか勝ちきれませんでした。
それでも諦めずに走り続けたメイショウミモザは、2022年1月30日、巌流島ステークスで11番人気という低評価を覆し、圧勝でオープン入りを果たします。しかし、オープン入り後初戦の北九州短距離ステークスでは13着と大敗。重賞初挑戦となる4月9日の阪神牝馬ステークスでも、10番人気という厳しい評価でした。しかし、発走直前に1番人気だったアカイトリノムスメが競走除外となり、繰り上がりで9番人気での出走となりました。そして、最後の直線で力強い走りを見せ、アンドヴァラナウトなどライバルたちを差し切り、見事1着。重賞初制覇を飾りました。メイショウベルーガ産駒としては、メイショウテンゲンの弥生賞制覇に次ぐ重賞2勝目という快挙となりました。
しかし、続くGI初挑戦となったヴィクトリアマイルでは18着と惨敗。その後も二桁着順が続き、5歳シーズンを終えました。6歳シーズン、引退レースとなった京都牝馬ステークスでは5着に敗れましたが、レース後、池添調教師から繁殖入りすることが発表されました。池添調教師は「（自身が管理して重賞2勝の）メイショウベルーガの子で、重賞を勝ってくれた。（三嶋牧場は）ベルーガの里だし、ベルーガは2年前に亡くなったので、その血が残るのはよかったと思います」とコメントし、メイショウミモザへの感謝の思いを述べました。そして、2月24日、競走馬登録を抹消。生まれ故郷である北海道浦河町の三嶋牧場で繁殖牝馬として、新たな人生を歩み始めました。
メイショウミモザの母は、2010年の日経新春杯と京都大賞典を制したメイショウベルーガです。半兄には、2019年の弥生賞を制したメイショウテンゲンがいます。さらに、3代母Passamaquoddyの全姉Navajo Princessの産駒には、凱旋門賞や2000ギニーステークスなど、重賞6勝を挙げた名馬ダンシングブレーヴがいます。メイショウミモザは、数々の名馬を輩出してきた血統を受け継いでおり、その血統背景も彼女の活躍を支えたと言えるでしょう。今後の繁殖牝馬としての活躍にも期待がかかります。

もう一度検索