レッドホーン

レッドホーン

レッドホーンは、タカラトミー（旧トミー）の『ゾイド』シリーズに登場する、スティラコサウルス型の重装甲ゾイドです。第一期シリーズから登場し、その重厚なデザインと強力な武装で人気を博しました。ここでは、レッドホーンの概要、デザイン、武装、バリエーションについて詳しく解説します。

概要

レッドホーンは1984年にトミーから発売された電動モーター式のゾイド玩具が初出です。メカ生体ゾイドとして初めて完全オリジナル設計されたゾイドであり、その設計思想は後のサーベルタイガーなど、多くのゾイドに影響を与えました。ゾイド開発者の徳山光俊氏は、「一番思い出に残っているゾイド」と語っています。

デザイン

初期設定では、直線的な手足とボディ、曲線的な頭部が特徴でした。背部には大型の単装砲を備えており、重厚な印象を与えます。機体色は赤く、これは敵を威嚇する目的で意図的に目立つように塗装されたとされています。

設定解説

『ゾイドバトルストーリー』では、ゼネバス帝国軍の主力ゾイドとして活躍しました。「動く要塞」の異名を持ち、重装備と重装甲を誇ります。元々は大人しい気性ですが、帝国軍パイロットの命令には忠実に従い、勇敢に戦います。中央大陸戦争初期から運用され、対ゴジュラス用ゾイドとしても重要な役割を担いました。

惑星Zi大異変以降は、ガイロス帝国で運用される機体として、エンジンや装備に細かい改装が施されました。これはダークホーンに赤い塗装を施したもので、ゼネバス帝国時代の機体とは装甲や出力が異なっています。

発展性を考慮した設計により、多くの改造機が製作されました。70年以上に渡って主力ゾイドの座にあり続けたことは驚異的であり、全大型ゾイド中、最大の生産台数を誇ります。

武装・装備

レッドホーンは、様々な武装を搭載しています。以下に主なものを紹介します。

大口径三連電磁突撃砲（旧）/ 対ゾイド3連装リニアキャノン（新）: 背部に装備され、電磁衝撃波やリニアキャノンで敵を攻撃します。
接近戦用ビーム砲（旧）/ TEZ20mmリニアレーザーガン（新）: 後脚に装備され、接近戦や小型ゾイドへの対処に用いられます。
連装突撃ビーム砲（旧）/ 全天候3Dレーダーアンテナ（新）: 頭部のネックフリル部に装備され、突撃前の砲撃やレーダーによる索敵に利用されます。
高速キャノン砲（旧）/ AEZ20mmビームガン（新）: 尾部先端に装備され、夜間戦闘で重宝されます。
中口径加速ビーム連装対空砲（旧）/ 80mm地対空2連装ビーム砲（新）: 背部に装備され、飛行ゾイドとの接近戦時に使用されます。
全天候自己誘導ミサイルランチャー（旧）/ 地対地ミサイルポッド（新）: 大口径三連電磁突撃砲の上部に設置され、レーダーで自動補足した敵機を攻撃します。
高圧濃硫酸噴射砲: 顎部に装備され、霧状の硫酸を発射して敵ゾイドの装甲を溶解させます。
クラッシャーホーン（新）: 鼻先の角で、突撃時に威力を発揮します。

キット

レッドホーンは、タカラトミーから様々なキットが発売されています。

EPZ-001 レッド・ホーン: 1984年発売のオリジナル版。単三電池2本で稼動し、歩行や連動ギミックが楽しめます。
EZ-004 レッドホーン: 1999年発売のリニューアル版。単三電池1本での稼働に変更され、成型色も変更されました。
HMM（ハイエンド・マスターモデル）シリーズ: コトブキヤから発売されている、より精密で可動範囲の広いモデルです。内部構造やディテールが細かく再現されています。

バリエーション

レッドホーンには、数多くのバリエーション機が存在します。以下に代表的なものを紹介します。

ダークホーン: レッドホーンのガイロス帝国仕様。装甲や火力が強化されています。
グリーンホーン: レッドホーンのヘリック共和国軍仕様。機体色が緑色に変更されています。
クリムゾンホーン: 惑星Zi大異変後の磁気嵐環境下での戦闘を想定した試作ゾイド。オーバーテクノロジーが導入されています。

その他、様々な改造機やゲームオリジナルのバリエーションが存在します。

レッドホーンは、ゾイドシリーズを代表する機体の一つであり、その人気は衰えることを知りません。重厚なデザイン、多彩な武装、豊富なバリエーションなど、多くの魅力を持つレッドホーンは、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

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