三井アウトレットパーク北陸小矢部

三井アウトレットパーク 北陸小矢部

富山県小矢部市に位置する「三井アウトレットパーク 北陸小矢部」は、北陸地方初の本格的なアウトレットモールとして2015年7月16日に開業しました。三井不動産が手がけるアウトレットパークとしては13番目の施設となります。

施設概要

このアウトレットモールは2階建ての屋内型構造で、173もの店舗が入居しています。施設内には、小矢部市と周辺自治体、富山県が共同運営する観光案内所「とやま旅ナビ@おやべ」があり、観光客向けのサポートも充実しています。また、イスラム教徒向けの礼拝室も設置されており、多様なニーズに対応しています。

屋外には、子供たちが楽しめるキッズパークと、高さ50mの観覧車「NANAIRO WHEEL（ナナイロホイール）」が設置されています。この観覧車は、ショッピングの合間に楽しめるアトラクションとして人気です。また、照明は全館LEDを採用しており、環境にも配慮した設計となっています。

開業までの経緯

2013年11月、三井不動産は富山県小矢部市にアウトレットモールの建設を発表しました。当初は約160店舗の出店を予定し、北陸の冬の天候を考慮した屋内型モールとして計画されました。このアウトレットモールの開業は、北陸地方への初出店となり、広範囲からの集客が見込まれました。

しかし、当初は新潟県上越市への出店も検討されていましたが、地元自治体や商工会の反対、観光バスの待機場所の不足などから断念。その後、富山県小矢部市への出店が決定しました。

2014年7月4日に着工し、計画通り2015年7月に開業を迎えました。敷地面積は約130,000㎡、延床面積は約45,000㎡、店舗面積は約26,000㎡と大規模な施設です。当初の計画よりも10店舗多い約160店舗が出店し、屋外広場には観覧車や遊具が設置されました。2015年1月22日には、出店する129店舗名が発表されました。

2015年4月23日には、開業日が7月16日であることが正式に発表され、最終的には173店舗が入居することが決定。これは、三井アウトレットパークの開業時の店舗数としては「三井アウトレットパーク 入間」に次いで全国2番目の規模となりました。商圏は、富山・石川・福井の北陸3県だけでなく、岐阜県飛騨地方や新潟県上越地方など広域に及ぶと考えられています。また、2015年3月14日に開通した北陸新幹線の影響で、国内外からの観光客の増加も期待されており、年間300万～350万人の来場と年間売上170億円を目指しています。

NANAIRO WHEEL（ナナイロホイール）

高さ50mの観覧車「NANAIRO WHEEL」は、24台の冷暖房完備の4人乗りゴンドラを備えています。ゴンドラはショッピングバックを模したユニークな台形デザインです。名称は一般公募で決定され、小矢部市内の小学生が応募したものが採用されました。この名称は、夜間の七色のライトアップと開業日の7月（なな）16日（いろ）の語呂合わせに由来しています。

沿革

2010年頃 - 小矢部市が三井不動産にアウトレットモールの誘致を打診。
2013年11月 - 富山県小矢部市に店舗数約150店舗のアウトレットモールの建設を発表。
2014年7月4日 - 建設着工、店舗数が約160店舗となったことを発表。
2015年1月22日 - 予定店舗数約160店舗の内、129店舗名を発表。
2015年4月23日 - 開業日を7月16日と発表、最終出店数が173店舗となったことを発表。
2015年7月14日・15日 - プレオープン。
2015年7月16日 - 正式開業。

交通アクセス

加越能バスにより、石動駅から約9分の路線バスが運行しています。一部は高岡駅を発着しています。開業当初は、富山駅、新高岡駅、金沢駅からの路線バスも運行されていましたが、現在は石動駅からのバスが主なアクセス手段となっています。

参考文献

小矢部市観光振興課『小矢部市観光振興プラン 改訂版』2014年3月

外部リンク

* 三井アウトレットパーク 北陸小矢部

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