三日月百子

株式会社三日月百子について

株式会社三日月百子は、かつて「ミカヅキモモコ」という店舗ブランドで300円ショップを運営していた日本の企業です。1999年3月に設立され、西日本を中心にショッピングモールや複合商業施設内にテナント出店していました。

店舗展開とターゲット

「ミカヅキモモコ」は、小学生からヤングミセスまで幅広い層をターゲットとしていました。ファンシーグッズを中心に、服飾雑貨やアクセサリー関連商品を扱い、その可愛らしいデザインと手頃な価格から人気を集めていました。商品の一部はメーカーと共同開発されており、独自性も打ち出していました。

業績と経営状況

2014年1月期には30億5812万円の売上を達成し、株式上場も視野に入れていました。しかし、100円ショップとの競争激化により業績は低迷。スクラップアンドビルドによる業績回復を目指しましたが、それに伴う借入金が財務状況を圧迫しました。2020年には取引金融機関にリスケジュールを要請する事態となりました。

2020年1月期の売上も27億3000万円にとどまり、さらに新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、業績はさらに悪化。緊急融資や不採算店舗の閉鎖を実施しましたが、業績は改善せず、2021年2月8日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任しました。

Shoichiへの事業譲渡

事業停止翌日の2021年2月9日、在庫買取業者の株式会社Shoichiが、「ミカヅキモモコ」の一部店舗を譲り受けることを発表しました。これにより、「ミカヅキモモコ」の一部店舗と商標が三日月百子からShoichiへ譲渡され、同年3月1日からShoichiによる運営が開始されました。

ただし、Shoichiは「ミカヅキモモコ」オンラインショップは継承せず、オンラインショップは三日月百子の事業停止と同時に閉店しました。

破産手続き

三日月百子は、2021年3月24日に大阪地方裁判所から破産手続開始決定を受けました。負債総額は約12億7500万円に上りました。

店舗数について

事業停止時点では、全国に47店舗を運営していました。そのうち7店舗はShoichiに譲渡され、公式サイトもShoichiに引き継がれました。残りの40店舗は閉店しました。

メディア出演と書籍

過去には、テレビ東京の経済番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」で「“300均”スペシャル ～新たな消費を生む“300円”の価値」というテーマで紹介されました（2011年7月7日放送）。

また、2013年には、物河昭氏による書籍『ミカヅキモモコ 女子社員総幸福度』が出版されました。

関連情報

ミカヅキモモコ: 三日月百子が運営していた店舗ブランド。
Shoichi (企業): 三日月百子から店舗と商標を譲り受けた企業。
* 100円ショップ#その他の業態: 300円ショップに関する情報も含まれています。

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