三条市歴史民俗産業資料館

三条市歴史民俗産業資料館

三条市歴史民俗産業資料館（さんじょうしれきしみんぞくさんぎょうしりょうかん）は、新潟県三条市に位置し、地域の歴史や民俗、産業などをテーマにした博物館です。1935年に竣工した「武徳殿」を活用し、1989年に開館しました。この博物館は、三条市の移り変わりや文化を理解するための重要な場となっています。

開館の背景

「武徳殿」は、1934年に三条市市制施行の際に建設計画が始まり、高い技術で建設されました。当初は武道の道場として利用されていましたが、戦後はさまざまな公共施設として使用され、1989年からは歴史民俗産業資料館として地域の文化財としての役割を担うようになりました。2009年には国の登録有形文化財に認定されています。

展示内容

常設展示

本館では「三条らしさ」をテーマにし、地域の商業やものづくりの発展について紹介しています。旧石器時代から明治時代までの歴史を通じて、三条の文化や産業に関する資料が展示されています。また、三条市にゆかりのある偉人、栗林得太郎と栗林五朔に関する展示も行われています。

新たにオープンする別館「ほまれあ」には、名誉市民の作品や資料を展示する「名誉市民ギャラリー」が設けられており、市民アートの作品展示を行う「市民芸術ギャラリー」も設置される予定です。このように、地域の文化を身近に感じる機会が増えています。

過去の展示

これまでの常設展示には、江戸時代の芸術家や三条に根差した文化に関する特別展示や、名工の業績を紹介する展示など、幅広い内容が含まれていました。特に、三条が科学的な日食観測の歴史を持つことから、日食に関連するコーナーも設けられていました。

講座の提供

この博物館では、地域の歴史を深める講座も開催されており、特に「三条歴史講座」が人気です。参加は無料で、個人でも団体でも申し込むことができます。これにより、地域住民が自らの歴史について学び、交流する貴重な機会が提供されています。

アクセス情報

三条市歴史民俗産業資料館は、公共交通機関を利用することでアクセスしやすい位置にあります。JR弥彦線の北三条駅から徒歩約3分で到着します。

利用時間と入館料

開館時間は9時から17時までで、入館料は無料です。ただし、毎週月曜日は休館日ですが、休日の場合には開館します。また、毎月の最終日、12月29日から1月3日は休館です。

まとめ

三条市歴史民俗産業資料館は、地域の歴史や文化を学び、楽しむための重要な場所です。展示内容や講座、特別イベントを通じて地域住民との交流を深めているこの博物館は、訪れる価値があります。三条市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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