上石神井駅

上石神井駅の概要

上石神井駅は、東京都練馬区上石神井一丁目に位置する西武鉄道新宿線の駅です。駅番号はSS13で、練馬区の最南端に位置しています。この駅は、西武鉄道の駅の中でも重要な拠点の一つであり、周辺地域へのアクセスを支えています。

歴史

上石神井駅は、1927年（昭和2年）4月16日に開業しました。その後、1960年代前半にはホームの拡張工事が行われ、島式ホーム1面2線から2面3線へと変更されました。1965年（昭和40年）には橋上駅舎が完成し、駅の利便性が向上しました。1993年（平成5年）には自動改札機が導入され、1995年（平成7年）頃には南口にエスカレーターが設置されました。2004年（平成16年）にはバリアフリー化工事が完了し、エレベーターの設置やトイレの改修が行われました。2012年（平成24年）には定期券発売窓口が廃止されましたが、駅の機能は維持されています。

駅構造

上石神井駅は、島式ホーム2面3線の地上駅で、橋上駅舎を有しています。駅構内にはエレベーターやエスカレーターが設置されており、バリアフリー対応が進んでいます。トイレは改札内にあり、多機能トイレも備えられています。駅の立体交差化計画があり、将来的には島式ホーム2面4線となる予定です。

のりば

上石神井駅のホームは、下り本線が1番ホーム、上り本線が4番ホームとなっています。2・3番ホームは1つの線路を共用しており、上下線共通の待避線（中線）として使用されています。このため、中線に入る列車は、方向によって客扱いを行うホームが変わります。かつては、3番ホームに特急待避のための準急が停車していましたが、2020年3月14日のダイヤ改正からは、ラッシュピーク時の通勤急行1本が3番ホームを使用するようになりました。日中の上り各駅停車は全て3番線を使用し、下り各駅停車は夕方や土休日の朝に2番線を利用することが多くなっています。一部の下り急行は、2番線で特急を待避します。また、当駅での折り返し運転も2・3番ホームで行われています。ダイヤが乱れた場合には、田無駅で折り返す列車が当駅で折り返すこともあります。

上石神井車両基地が併設されているため、当駅を発着する一部列車は車庫へ回送されます。朝には2番ホームから当駅始発の列車が6本、夜にも1本発車します。一部列車は10両編成で運用されており、10両固定編成の各駅停車運用として珍しいケースです。かつては、朝に当駅で増結する列車も設定されていました。運転士・車掌は、上石神井乗務所で交代することがあります。

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗降人員は39,751人で、西武鉄道全92駅中21位です。近年、利用客数は安定しており、地域住民の重要な足となっています。

駅周辺

駅周辺は商店街が密集しており、活気があります。駅北側にはバスロータリーがあり、多くのバス路線が発着しています。南側にもバス停がありますが、スペースは限られています。駅周辺には、公共施設、商業施設、教育機関が点在しています。また、青梅街道、新青梅街道、千川通りといった主要道路が交差しており、交通の要所となっています。

公共施設
練馬区立上石神井児童館
練馬区立上石神井体育館
上石神井郵便局

交通機関
西武鉄道上石神井車両基地
西武バス上石神井営業所
関東バス青梅街道営業所

商業施設
西友 上石神井店
いなげや 練馬上石神井南店
ライフ 石神井台店

学校
練馬区立上石神井小学校
練馬区立上石神井中学校
東京都立井草高等学校
早稲田大学高等学院・中学部

道路
青梅街道（東京都道・埼玉県道4号東京所沢線）
新青梅街道（東京都道245号杉並田無線）
千川通り（東京都道439号椎名町上石神井線）

金融機関
三菱UFJ銀行 上石神井支店
きらぼし銀行　上石神井支店、上石神井北支店

バス路線

北口には西武バス操車場があり、南口には駅前ロータリーがあります。西武バスと関東バスが運行する路線が発着しています。

北口（西武バス操車場内）
西武バス
吉60：石神井公園駅北口・谷原三丁目経由 成増町行き
吉60-2：石神井公園駅北口経由 谷原三丁目行き ※土曜・休日のみ
吉60-3：石神井公園駅北口行き ※平日のみ
西03：大泉学園駅南口行き
泉35-1・深夜バス：大泉学園駅南口経由 長久保行き
吉60-1・泉35-3：西武車庫前行き
みどりバス関町ルート：武蔵関駅南口経由 関町福祉園行き / 練馬高野台駅経由 順天堂練馬病院行き

南口（携帯電話販売店前）
関東バス
西02：青梅街道営業所経由 西荻窪駅行き
吉81：東京女子大前経由 吉祥寺駅行き
青梅街道営業所行き

南口（三菱UFJ銀行前）
西武バス
吉60・吉60-1・吉60-2・吉60-3・吉60-4：吉祥寺通り入口経由 吉祥寺駅行き
西武バス・関東バス（共同運行）
西03：青梅街道営業所経由 西荻窪駅行き

将来の計画

上石神井駅周辺は、西武新宿線の急行停車駅であり、練馬区南西部の拠点となっています。しかし、駅周辺の道路は狭く、商店が密集しているため、再開発の必要性が指摘されていました。練馬区では、周辺道路の整備、再開発、駅の立体交差化による踏切問題の解消を目指しています。これらの計画は、東京外かく環状道路（外環）の建設の影響を受けていましたが、2009年4月には国と都により対応方針が示され、外環の地上部街路整備が開始されました。また、西武新宿線の立体化計画も進んでおり、2022〜2023年度頃に事業認可が予定されています。これにより、上石神井駅は2面4線化され、利便性が向上することが期待されます。

付記

かつて、上石神井駅以東の線路下に急行線を増設する計画がありましたが、地下水脈の問題や輸送需要の伸び悩みから、1995年に計画が凍結され、2021年に都市計画から削除されました。また、多摩川線を武蔵境駅から当駅まで延伸する計画もありましたが、実現には至りませんでした。

隣の駅

西武鉄道 新宿線
■拝島ライナー (土休日は下りのみ運転)・■快速急行（下りのみ運転）
通過
■通勤急行（上りのみ運転）・■急行
鷺ノ宮駅 (SS09) - 上石神井駅 (SS13) - 田無駅 (SS17)
■準急（武蔵関方当駅から各駅に停車）
鷺ノ宮駅 (SS09) - 上石神井駅 (SS13) - 武蔵関駅 (SS14)
■各駅停車
上井草駅 (SS12) - 上石神井駅 (SS13) - 武蔵関駅 (SS14)

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