上磯町

[北海道]][[北斗市]の概要

北海道渡島支庁中部に位置していた上磯町は、2006年2月1日、隣接する亀田郡大野町と合併し、北斗市となりました。函館市の西方、海岸沿いに位置する上磯町は、その地名の由来も函館市の西側の磯であることにちなむとされています。合併以前は、渡島支庁管内において函館市に次ぐ人口規模を有する自治体でした。

地理と歴史

上磯町の地理は、南西部に函館湾に面した平野が広がり、大野川河口もこの地域にあります。一方、西部は山岳地帯となっています。町の東側には桂岳(734m)がそびえ立ち、大野川や戸切地川といった河川が流れ、上磯ダムなどの湖沼もあります。交通面では、国道228号線が沿岸部を通っており、JR江差線も町内を走っていました。

上磯町の歴史は古く、明治33年'>[1900年]大正7年'>[7月1日]]、上磯郡の上磯村、中野村、清川村、谷好村、富川村の合併によって上磯村として誕生しました。その後、1918年][1月1日]]には町制を施行し、上磯町となりました。1955年][4月1日には茂別村を編入。2006年][[2月1日、亀田郡大野町との合併により北斗市の一部となりました。現在の北斗市役所は、旧上磯町役場の場所に位置しています。

産業と経済

上磯町の基幹産業は、農業（稲作、畑作）、工業、漁業の3本柱でした。特に、函館市に近接する西部地域は工業地帯として発展し、セメント製造などの事業が盛んに行われていました。漁業においては、上磯漁港、茂辺地漁港、当別漁港などが重要な役割を果たしていました。

教育・文化

教育施設としては、北海道上磯高等学校、北海道函館水産高等学校などの高等学校、石別中学校、上磯中学校、浜分中学校、茂辺地中学校などの複数の中学校、そして複数の小学校、北海道七飯養護学校おしま学園分校などの学校がありました。

文化面では、松前藩戸切地陣屋跡や陣屋跡桜並木といった歴史的建造物、七重浜温泉などの観光地、トラピスト修道院（正式名称：厳律シトー会灯台の聖母大修道院。日本最初の男子トラピスト修道院）、三木露風の詩碑、男爵資料館、ルルドの洞窟、台風海難者慰霊碑（1954年の洞爺丸台風による犠牲者を慰霊）、七重浜海浜公園、函館スパビーチなど、見所が多数存在しました。

交通

上磯町は、JR北海道江差線（渡島当別駅～七重浜駅）、函館バスなどの公共交通機関を利用できました。道路網は、国道227号、国道228号をはじめ、複数の北海道道が整備されていました。

著名な出身者

上磯町からは、三橋美智也（歌手）、新谷のり子（歌手）、中野智樹（DJ、パーソナリティ）、大晃定行（大相撲力士）、桧山剛志（大相撲力士）、成田可菜絵（女子競輪選手）など、様々な分野で活躍する著名人が輩出しています。また、詩人・童謡作家の三木露風はトラピスト修道院で文学講師を務めたことでも知られています。

まとめ

上磯町は、豊かな自然と歴史、そして活気ある産業を兼ね備えた町でした。現在は北斗市の一部として発展を続けていますが、その歴史と文化は、北斗市の発展に大きく貢献していると言えるでしょう。

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