丸石製薬株式会社の概要
丸石製薬株式
会社は
1888年に大阪で設立された製薬
会社で、医療用消毒薬や吸入麻酔剤、鎮静剤などを製造・販売しています。本社は
大阪市鶴見区今津中に位置し、事務所および研究所を兼ね備えています。同社は麻酔や消毒関連の薬剤に特化しており、国内市場において特に強力な存在感を示しています。
事業内容
丸石製薬は、手術における麻酔や消毒のための薬品を多数取り扱っており、医療用消毒薬の分野では国内最大手とされています。特に「ウエルパス」という商品は、医療機関だけでなく、最近では飲食業界や化粧室向けの需要も高まっています。この製品は厚生労働省の承認を受けており、同社の主力製品の一つです。過去には、「ホームウエルパス」という一般
消費者向け製品もありましたが、2022年には販売が終了し、
第一三共ヘルスケアのブランド「マキロン」として再編されました。
さらに、丸石製薬は日本薬局方に準拠した白色ワセリン「プロペト」を提供しています。以前には「プロペト ベール」などの製品を一般
消費者向けに販売していましたが、2021年にその販売も終了しました。現在は、
第一三共ヘルスケアが「プロペト ピュアベール」という新しい商品名で流通させています。
社章の由来
丸石製薬の社章は「赤色の円に赤色の石を配した印」で、「いかなる風雪にも耐える」強固な姿勢を象徴しています。このデザインは、同社の創業者である石浜豊蔵から初代社長の井上治兵衛に引き継がれ、
1910年から商標登録されています。
売上構成
同社の売上は主にヘキサフルオロイソプロパノール原末の輸出に依存しており、そのシェアは年間売上の過半数を占めています。これは、セボフレンの原料として使用されているものです。その他、全身吸入麻酔剤や手指消毒剤などの医療用製品も国内市場で販売しています。
非公開会社としての特徴
丸石製薬は
資本金基準では大
会社とされていないものの、株式は公開しておらず、株式譲渡に制限があります。このため、非公開
会社に分類されています。しかし、株主数は100名を超え、一般的にこのタイプの
企業としては珍しいケースです。
沿革
丸石製薬は、日本国内において医療関連薬品の重要な供給者として、今後も多くの医療現場で役立つ製品を提供し続けることでしょう。