主力戦艦

宇宙[[戦艦ヤマト]]シリーズの主力戦艦：デザイン・武装・劇中での活躍

はじめに

アニメ「宇宙[[戦艦ヤマト]]シリーズ」に登場する地球防衛軍の主力戦艦は、ガミラス戦役後の復興期に建造された、アンドロメダ級を旗艦とする宇宙艦隊の量産型戦艦です。本稿では、そのデザイン、武装、劇中での活躍に加え、派生艦やゲーム作品における設定などについて詳細に解説します。

基本設定と艦体解説

原作アニメシリーズでは、『さらば[[宇宙[[戦艦ヤマト]] 愛の戦士たち]]』と『宇宙[[戦艦ヤマト]]2』に登場。紡錘形の艦体に、特徴的な箱形の波動砲口を持つ艦首、ヤマトと同様の塔状艦橋、そして3連装主砲塔を備えています。艦体色は明るい灰色が標準で、波動砲口周りや艦底はクリーム色に塗装されています。

推進システムは新型波動エンジン1基に加え、艦後部両舷に補助エンジンを2基装備。さらに、艦中間部両舷と艦底前部に計6基の噴射口を備えています。艦橋内のレイアウトはヤマトとは異なり、小型のスクリーンが設置されています。

武装は、艦首に拡散波動砲1門、3連装衝撃砲（ショックカノン）3基（計9門）、艦橋砲、ミサイルランチャー10門、対空パルスレーザー砲を複数装備。艦尾には艦載機発進口が2つありますが、搭載機の種類は不明瞭です。一部資料ではコスモタイガーIIが搭載されているとされています。

劇中での活躍

『さらば[[宇宙[[戦艦ヤマト]] 愛の戦士たち]]』

地球艦隊と白色彗星帝国軍バルゼー艦隊との戦闘に多数投入されました。空母艦上機の撃墜や潜宙艦からの奇襲攻撃による損害を受けるなど、激戦を経験。白色彗星への拡散波動砲攻撃も効果なく、最終的には白色彗星に飲み込まれて全滅しました。

『宇宙[[戦艦ヤマト]]2』

第7話で初登場した後、第18話から第21話にかけて活躍。白色彗星帝国との決戦において、外周艦隊や各惑星基地から土星のタイタン基地へと集結しました。タイタンでのバルゼー艦隊との戦闘では、主力艦隊として多数、またヒペリオン艦隊の旗艦として活躍しますが、バルゼー艦隊の猛攻を受け多くの艦が撃沈されます。拡散波動砲による反撃も都市帝国への有効打とはならず、最終的に都市帝国との戦闘で全滅しました。

『宇宙[[戦艦ヤマト]]2202 愛の戦士たち』

『2202』では、ドレッドノート級として再登場。ガミラス帝国のガイデロール級を基に開発され、地球に発生した時間断層内のドックで量産されました。デザインはオリジナルを踏襲しつつ、指令塔が分厚くなり、主砲塔などが若干前に移動したことで艦首が短くなっています。カラーリングは複数バリエーションが存在し、旧デザインに近いものから、ヤマトと同色のもの、火星迷彩など、状況に合わせて変更されています。全長は250メートルとオリジナル設定に近い数値となっています。波動砲は2つの薬室による独自のシステムで、拡散・収束モードを切り替え可能となっています。

劇中での活躍（『2202』）

時間断層内の工場での建造シーンから登場。木星圏での演習や土星沖海戦、そして白色彗星との最終決戦に参加。バルゼー艦隊や白色彗星への攻撃に投入され、多くの損害を受けながらも戦います。最終的に白色彗星の超重力と破滅ミサイルによって壊滅的な被害を受けました。山南のセリフから、収束波動砲発射時は900隻近いドレッドノート級が参加したと推測されています。

ゲーム作品における主力戦艦

PS版『さらば[[宇宙[[戦艦ヤマト]] 愛の戦士たち]]』

宮武一貴によるリデザインで登場。砲戦特化型で艦載機運用能力はなく、超長距離航行用の装備もありません。ゲームでは味方ユニットとして多数登場し、個艦として「さつま」が物語に重要な役割を果たします。

暗黒星団三部作

PS2版「暗黒星団三部作」では、「主力戦艦級」として登場し、「前期生産型」と「後期生産型」に分類されています。後期生産型は攻撃力強化型（甲型）、巡航性能向上型（乙型）、防御力向上型（丙型）の3タイプが存在し、それぞれに独自の艦名が設定されています。

派生艦

地球側空母

『宇宙[[戦艦ヤマト]]2』に登場する宇宙空母。主力戦艦の後部を改造したもので、宇宙版航空戦艦に近い艦艇です。前半部は主力戦艦と同様ですが、後半部は飛行甲板と格納庫、波動エンジンとなっています。搭載機はコスモタイガーIIです。

主力戦艦改級攻撃空母

PS版『さらば[[宇宙[[戦艦ヤマト]] 愛の戦士たち]]』と暗黒星団三部作に登場。宮武一貴によるリデザインで、キエフ級航空巡洋艦「ミンスク」をモチーフとしています。

ドレッドノート改級補給母艦/アスカ級補給母艦

『宇宙[[戦艦ヤマト]]2205 新たなる旅立ち』と『ヤマトよ永遠に REBEL3199』に登場する補給艦。ドレッドノート級を流用して建造され、「波動共鳴導波装置」などを備えています。

ドレッドノート改級戦闘空母/ヒュウガ級戦闘母艦

『宇宙[[戦艦ヤマト]]2205 新たなる旅立ち』と『ヤマトよ永遠に REBEL3199』に登場する宇宙空母。ドレッドノート級を流用して建造され、戦闘機64機を搭載可能です。

その他

『宇宙[[戦艦ヤマト]] 復活篇』のドレッドノート級、『さらば』ゲーム版の防衛軍実験型戦艦、『2202』の時間断層制御艦プロメテウス、『2205』の地球型移民船なども存在します。

結論

主力戦艦は、シリーズを通して地球防衛軍の主力として重要な役割を担い、そのデザインや武装、そして劇中での活躍は多くのファンに記憶されています。様々な派生艦やゲーム作品における設定を含め、その存在は「宇宙[[戦艦ヤマト]]シリーズ」において欠かせないものとなっています。

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