久保康生

久保 康生について

基本情報

久保 康生（くぼ やすお、1958年4月8日 - ）は福岡県飯塚市出身の元プロ野球選手で、ポジションは投手。プロ野球現役引退後はコーチとしても多くの成果を上げており、現在は読売ジャイアンツの巡回投手コーチを務めています。彼は選手時代、近鉄バファローズと阪神タイガースで活躍しました。

高校時代

柳川商業高校に在籍中、久保はエースとして注目を浴びました。1976年の夏の甲子園では、エースとしてチームを3回戦へと導くものの、PL学園の中村投手との投げ合いでは惜しくも敗れました。彼の高校時代の同級生に一塁手の立花義家がいます。

プロ入りと近鉄時代

1976年のドラフトで近鉄バファローズから1位指名を受けて入団。背番号16を背負い、特に1980年にはリリーフと先発の両方で活躍し、シーズン通算で8勝3セーブの成績を残しました。1982年にはキャリアで初めての2桁勝利（12勝）を記録し、無四球完封も達成。特に落合博満との対戦では、その打撃力を抑え込んだことでも知られています。しかし、1983年以降は負傷の影響などで結果を残すのが難しくなり、肘の手術を経てピッチングスタイルを見直す必要がありました。

阪神タイガース時代

1988年に阪神タイガースにトレードされ、そこで彼は投球スタイルに復活の兆しを見せました。シーズン途中の登板から始まり、巨人戦では6回1失点で勝利を収めるなど、チームに貢献しました。また、先発とリリーフの両方で起用され、特に1990年には中継ぎに専念し、リーグ最多の55試合に登板。この時期のパフォーマンスは多くのファンの記憶に残っています。

引退とコーチ活動

1997年に現役を引退した後、久保は近鉄の二軍投手コーチに就任し、その後は一軍でもコーチとして多くの選手を育てました。2005年からは阪神タイガースに移り、一軍投手コーチとして数々の実績を残しました。とりわけ、選手の育成においては真剣に取り組み、能見篤史の覚醒や新人選手の成長に大きく寄与しました。2012年からは韓国プロ野球に関わった後、阪神に復帰し、二軍チーフ投手コーチとして再び指導にあたりました。2018年からは福岡ソフトバンクホークスでコーチとして活動し、選手たちの成長を支えました。

2023年からは読売ジャイアンツで巡回投手コーチとして指導を行っており、選手の成長を促す立場で活躍しています。

人物

久保は4人の子供を持ち、プロゴルファーの家族を持つ父でもあります。また、近鉄で同じくプレーしていた山本和範との親交も深いことで知られています。久保の指導力と経験は、多くの若い選手にとって大きな助けとなっているでしょう。

終わりに

久保康生は、選手としてだけでなく、コーチとしても日本の野球界に大きな影響を与え続けています。彼のキャリアは多くのファンにとって、野球の魅力を再確認させるものであり、これからの指導にも大いに期待が寄せられています。

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