五条坂

五条坂

五条坂は、京都市内の五条通東端部分の別名であり、東大路通との交差点名（五条坂交差点）としても知られています。ここでは、通りとしての五条坂と交差点について解説します。

通りとしての五条坂

五条坂は、五条通の東端、具体的には東大路通（五条坂交差点）から清水寺へと続く清水道（松原通東端の別名）までの坂道を指します。清水五条駅から東大路通にかけての五条通（国道1号）を含めて五条坂と呼ぶこともあります。

五条坂交差点より東は、京都屈指の観光地である清水寺への主要なアクセス路となっており、沿道には清水焼や土産物を扱う店が軒を連ねています。道幅は観光バスがすれ違うのがやっとで、春や秋の観光シーズンには、多くの観光客で賑わいます。東大路通から歩いてくる観光客、清水寺近くの駐車場を目指す観光バス、タクシー、自家用車などが集中し、大変な混雑となります。

2005年11月には、観光シーズン中の土日祝日に通行止めにする実験的な措置が初めて実施されました。2007年には通行止めは行われず、代わりに観光シーズン中の土日祝日には、東大路通から五条坂への左折が禁止されました。

五条大橋東詰から東大路通にかけての区間では、毎年8月8日から10日にかけて「陶器まつり」が開催されます。これは、かつて山科区の清水焼団地で開催されていた陶器まつりとは別のものです。山科区の陶器まつりは、その後10月第4週に開催時期を移し、「清水焼の郷まつり」と名称を変更しました。

五条大橋から東大路通にかけての区間は、第二次世界大戦末期の建物疎開によって拡幅され、片側4車線の広い通りとなっています。大和大路五条交差点の北側には、「こゝよりひがし五條坂」と記された石碑が建てられています。

沿道の施設

五条坂周辺には、以下のような施設があります。

京都陶磁器会館
清水寺
地主神社（縁結びの神様）
茶わん坂
産寧坂（三年坂）
二寧坂（二年坂）
六波羅蜜寺
若宮八幡宮社（陶器神社とも呼ばれ、境内に清水焼発祥の地の石碑があります）

五条坂交差点

五条坂交差点は、京都市東山区に位置し、東大路通と五条坂が交わる地点です。東大路通のすぐ南には東山五条交差点があり、連続した交差点を形成しています。清水寺への最寄りのバス停があるため、多くの観光客が利用します。観光シーズン中は非常に混雑し、時間帯によってはバスの乗り場が変更されることがあります。

交通

五条坂へのアクセスには、以下の公共交通機関が利用できます。

京阪バス（五条坂停留所）
京都市営バス（五条坂停留所）
* 京都バス（東山五条停留所）

五条坂は、清水寺への参道として、また清水焼の街として、京都観光には欠かせない場所です。訪れる際には、公共交通機関の利用や、混雑する時間帯を避けるなどの工夫をすると良いでしょう。

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