京都明徳高等学校

京都明徳高等学校は、京都府京都市西京区に校舎を構える私立高等学校です。学校法人明徳学園によって運営されており、教育活動に加え、部活動においても顕著な実績を上げています。

沿革

本校の歴史は、1921年に京都市下京区に設立された明徳女学校に始まります。その後、明徳高等女学校、明徳女子高等学校と名称を変え、1952年には明徳女子商業高等学校として商業教育に力を入れました。1954年には明徳商業高等学校となり、全日制と定時制を設置しましたが、定時制は1973年に閉校。大きな転換点となったのは1992年の現在地（京都市西京区）への移転です。1997年には校名を京都明徳高等学校と改め、普通科を設置するなど教育課程を拡充。2000年には男女共学化を実現しました。近年では、生徒一人ひとりの多様なニーズに応えるため、2014年に2学科3コース、2023年には2学科4コース5クラスへの再編を行い、教育体制の更なる充実を図っています。

教育課程と進路

現在の教育課程は、普通科と専門学科の2学科体制です。普通科には、難関大学進学を目指す特進コースである「みらい社会EL」と、幅広い進路に対応する「みらい社会PL（進学クラス・総合クラス）」があります。専門学科には、スポーツ関連分野を学ぶ「みらい社会SL（スポーツマネジメントコース）」と、ビジネス・マネジメント系大学への進学に特化した「みらい社会CL（マネジメント系大学進学コース）」が設置されています。

本校は、前身校である明徳商業高等学校時代から培われた「珠算の明徳」としての伝統を引き継ぎ、安定した高い就職内定率を誇ります。同時に、普通科設置以降は大学進学指導にも注力し、着実に実績を伸ばしています。特に特進コース（旧称みらい社会II）からは、国公立大学や関西圏の有力私立大学（関関同立など）へ約42%の合格者を出すなど、優れた進学実績を上げており、就職・進学の両面で生徒の多様な希望を叶えるサポート体制が整っています。

部活動

本校は「文武両道」を奨励しており、部活動も非常に盛んです。特に運動部では、バスケットボール部やソフトボール部が全国大会に頻繁に出場し、多くの実績を残しています。近年、目覚ましい活躍を見せているのがダンス部（ヒップホップ）と吹奏楽部（マーチング）です。

ダンス部は世界大会での優勝経験を持ち、全国大会でも上位入賞を果たすなど、国内外で高い評価を得ています。そのパフォーマンスは、数多くのテレビ番組でも披露され、注目を集めています。吹奏楽部もまた、マーチングバンドとして全国大会に出場経験があり、東京ディズニーリゾートでの演奏実績を持つなど、質の高い活動を展開しています。

このほか、卓球部、珠算競技部、パソコン部、男子野球部、女子野球部など、様々な部活動があり、生徒たちは各自の興味や目標に応じて活動に取り組んでいます。

所在地と交通アクセス

学校は京都市西京区大枝東長町に位置しています。通学には公共交通機関が利用でき、特に阪急京都本線・嵐山線の桂駅、JR京都線の桂川駅、JR京都駅からは通学時間に合わせて直行バスが運行されており便利です。また、京都市内北部や西部の主要駅（北大路駅、円町駅など）からはスクールバスも運行されています。路線バスを利用する場合は、阪急桂駅、JR京都駅、JR亀岡駅、JR向日町駅、JR桂川駅などから利用できる複数のバス路線があり、学校周辺のバス停からアクセスが可能です。

著名な出身者

本校および前身校からは、多方面で活躍する著名な卒業生が多数輩出されています。明徳商業高等学校時代には、漫才コンビの今いくよ・くるよさん、ミュージシャンの川瀬智子さん（the brilliant green）、シドニーオリンピックソフトボール銀メダリストの田本博子さんなどが学ばれていました。

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