伊豆箱根鉄道大雄山線

大雄山線：小田原と大雄山を結ぶローカル線の魅力

大雄山線は、神奈川県小田原市の小田原駅と南足柄市の大雄山駅を結ぶ、伊豆箱根鉄道の鉄道路線です。9.6kmの道のりには12の駅があり、地域の足として親しまれています。

大雄山線の特徴

全線ICカード利用可能: PASMOやSuicaなどのICカードが全区間で利用できます。
運行形態: 早朝と深夜を除き、12分または15分間隔で運行。全列車が普通列車として、小田原駅と大雄山駅の間を往復します。
車内放送: 全て自動放送。
車掌: ワンマン運転は行っておらず、運転士と車掌が乗務しています。車掌は無人駅での改札業務も担当します。
終夜運転: 毎年12月31日から1月1日にかけて、初詣客のために終夜臨時運転を実施。

路線データ

路線距離: 9.6 km
軌間: 1067 mm
駅数: 12駅
複線区間: なし（全線単線）
電化区間: 全線（直流1500 V）
閉塞方式: 自動閉塞式
最小曲線半径: 100 m
最高速度: 60 km/h

利用状況

大雄山線は、沿線に工場や事業所が多いため、中小私鉄としては輸送量が多い路線です。しかし、近年は輸送量が減少傾向にあります。

使用車両

緑町駅近くに急曲線があるため、大型車両は入線できず、17-18m級の中型車両が使用されています。

現用車両: 5000系（18m車3両編成）
過去の使用車両: モハ151形、クハ181形、サハ181形など

車両の検査は大場工場で行われますが、大雄山線内には大規模な整備工場がないため、東海道本線を経由して回送されます。

歴史

大雄山線は、道了尊で有名な最乗寺への参詣鉄道として計画され、大雄山鉄道によって開業しました。

1925年: 仮小田原 - 大雄山間が開業
1927年: 新小田原 - 仮小田原間が延伸開業
1941年: 大雄山鉄道が駿豆鉄道に吸収合併
1957年: 伊豆箱根鉄道に改称
2007年: ICカード「PASMO」「Suica」が利用可能に

駅一覧

全駅神奈川県に所在。

小田原駅
緑町駅
井細田駅
五百羅漢駅
穴部駅
飯田岡駅
相模沼田駅
岩原駅
塚原駅
和田河原駅
富士フイルム前駅
大雄山駅

廃止区間・駅

新小田原駅 - 緑町駅（1927年開業、1935年廃止）
相模広小路駅（1925年開業、1935年廃止）

その他

大雄山駅からJR東海御殿場線山北駅方面への延伸構想があります。

大雄山線は、地域の歴史と人々の生活を繋ぐ、大切な鉄道路線です。

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