伊賀神戸駅

伊賀神戸駅：近鉄と伊賀鉄道が交差する三重の拠点

伊賀神戸駅は、三重県伊賀市比土に位置する、近畿日本鉄道（近鉄）大阪線と伊賀鉄道伊賀線の共同使用駅です。近鉄が駅を管理しており、近鉄の駅番号はD52番です。伊賀鉄道伊賀線は伊賀神戸駅を終点としています。

歴史：庄田駅から伊賀神戸駅へ

伊賀神戸駅の歴史は、その前身である庄田駅にまで遡ります。庄田駅は現在の伊賀神戸駅から西名張方面へ600mの位置にありました。

1922年（大正11年）7月18日: 伊賀鉄道（旧）庄田駅が開業（上野町～名張間開通）。
1926年（大正15年）12月19日: 伊賀鉄道（旧）が伊賀電気鉄道に社名変更。
1929年（昭和4年）3月31日: 伊賀電気鉄道が大阪電気軌道に合併。
1930年（昭和5年）10月10日: 参宮急行電鉄榛原～伊賀神戸間開通により伊賀神戸駅が開業。庄田駅は廃止。同時に大軌伊賀線にも伊賀神戸駅が設置され共同使用駅となります。
1930年（昭和5年）11月19日: 参宮急行電鉄伊賀神戸～阿保間が開業。
1931年（昭和6年）9月30日: 伊賀線が参宮急行電鉄に譲渡。
1941年（昭和16年）3月15日: 関西急行鉄道が大阪電気軌道と参宮急行電鉄を合併。
1944年（昭和19年）6月1日: 近畿日本鉄道が関西急行鉄道を合併。
1945年（昭和20年）6月1日: 伊賀線伊賀神戸～西名張間が休止。
1946年（昭和21年）3月15日: 伊賀線伊賀神戸～西名張間が営業再開。
1959年（昭和34年）12月23日: 大阪線美旗～伊賀神戸間が複線化。
1961年（昭和36年）8月21日: 大阪線伊賀神戸～阿保間が複線化。
1964年（昭和39年）10月1日: 伊賀線伊賀神戸～西名張間が廃止。伊賀線の終着駅となる。
2007年（平成19年）4月1日: 大阪線でPiTaPa利用開始。
2007年（平成19年）10月1日: 伊賀線が伊賀鉄道（新）に移管。近鉄と伊賀鉄道の共同使用駅となる。
2019年（平成31年）2月28日: 伊賀鉄道に多言語対応自動券売機導入。
2020年（令和2年）2月頃: 接近・発車案内放送更新。
2024年（令和6年）3月9日: 伊賀鉄道でICOCA導入予定。

駅構造：3面3線の地上駅

伊賀神戸駅は3面3線の地上駅です。駅舎は伊賀鉄道側にあり、伊賀鉄道ホーム（単式1面1線）と近鉄ホーム（相対式2面2線）で構成されています。
かつては、伊賀鉄道側に島式ホーム1面2線、近鉄側に単式・島式併用の2面3線がありましたが、駅舎改良工事によってホーム配置が変更されました。現在、近鉄ホームの有効長は1・2番のりばが10両、5番のりばが2両です。

ダイヤと停車列車

近鉄大阪線では、快速急行以下の全一般列車と一部の特急が停車します。特急停車状況は時間帯によって異なります。

伊賀鉄道線は終日運行され、20～40分間隔で列車が運行されています。

駅設備とサービス

伊賀神戸駅は名張駅管理の有人駅です。PiTaPa、ICOCAに対応した自動改札機、自動精算機が設置されています。ただし、伊賀鉄道側は自動改札機が未導入です。定期券・特急券は窓口で購入可能です。トイレは改札内にあり、多目的トイレも設置されています。伊賀鉄道では車内改札を実施しています。

利用状況

伊賀神戸駅の利用者数は年々変動しており、近鉄大阪線と伊賀鉄道線でそれぞれ異なる推移を示しています。近年の乗降人員は、近鉄大阪線が3000人台から4000人台、伊賀鉄道線が1000人台から2000人台となっています。

駅周辺

駅周辺には駐車場、病院、住宅街などがあります。また、高瀬神社や蓮花寺も比較的近い位置にありますが、徒歩では少し距離があります。

バス路線

伊賀神戸駅からは、青山行政バス、神戸地区地域運行バス「かんべ北斗号」、メナード青山リゾート送迎バスなど、複数のバス路線が利用可能です。運行日時は路線によって異なります。

隣の駅

近畿日本鉄道 大阪線
美旗駅 - 伊賀神戸駅 - 青山町駅

伊賀鉄道 伊賀線
比土駅 - 伊賀神戸駅

まとめ

伊賀神戸駅は、近鉄と伊賀鉄道の連携が重要な役割を果たす、三重県伊賀地方の重要な交通拠点です。歴史ある駅舎と、現代的な設備が調和した駅として、地域住民の生活を支えています。

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