住友大阪セメント

住友大阪セメント株式会社について

住友大阪セメント株式会社（すみともおおさかセメント）は、日本における代表的なセメントメーカーです。国内市場においては太平洋セメント、UBE三菱セメントに続いてセメント販売で第3位の地位を占めています。住友グループに属し、合併によって誕生した企業であり、様々な事業を展開しています。

会社の歴史と形成

元々、住友セメントと大坂セメントという二つの企業がありました。住友セメントは住友グループに所属し、大阪セメントは三和グループに属していました。その後、両社は合併し、現在の住友大阪セメントが誕生しました。この合併により、大阪セメントはみどり会を脱退し、住友グループの下での新たなスタートを切ることとなりました。

主力事業

セメント事業

住友大阪セメントの主力であるセメント事業には、普通ポルトランドセメントや早強セメント、中庸熱セメント、低熱セメントなど多様な種類があります。また、高炉セメントやフライアッシュセメント、各種低熱セメントも展開しており、セメント系固化剤「タフロック」や生コンクリートの生産・販売も行っています。さらに、電力供給や原燃料のリサイクルを通じて、持続可能な発展に寄与しています。

鉱産品事業

鉱産品事業では、石灰石、ドロマイト、タンカル、骨材、シリカ微粉など、建築資材として欠かせない資源を提供しています。

建材事業

住友大阪セメントは、コンクリート構造物の補修・補強に関する製品やサービスも充実させています。静的破砕剤や杭頭処理剤、セメント系可塑性注入剤など、多様な建材を用いた改良工事を行い、インフラ整備に貢献しています。

光電子・新材料事業

先進技術を駆使した光電子事業も展開しており、導波路タイプの光変調器や光受動部品、ナノ粒子材料、抗菌剤といった新材料の開発に取り組んでいます。

不動産・その他事業

不動産賃貸やエンジニアリング、ソフトウェア開発といった事業にも力を入れており、ビジネスの幅を広げています。

事業所

住友大阪セメントの本社は東京都港区に位置し、全国各地に支店を展開しています。例えば、札幌、名古屋、大阪、福岡などに支店があり、それぞれ地域に密着したサービスを提供しています。また、研究所も千葉県に設置され、新技術の開発を進めています。

沿革と成長

住友大阪セメントの歴史は長く、1907年に設立された磐城セメントが原点となっています。幅広い企業統合を経て今日に至るまで、持続的な成長を遂げています。特に、1994年に住友と大阪の二社の合併は大きな転機となりました。

将来的な展望

住友大阪セメントは、今後も環境負荷の低減やリサイクル技術の向上を目指し、持続可能な社会の実現に寄与することで競争力を高め続けることを目指しています。

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