保健室

保健室とは



保健室は、学校や会社などの施設内に設置され、人々の健康をサポートするための部屋です。学校では学校保健室、企業では健康管理室、船舶では医務室など、設置場所や目的によって様々な名称で呼ばれています。

学校の保健室



学校における保健室は、学校保健安全法第7条に基づき設置される施設です。主な役割は、健康診断、健康相談、保健指導、そして怪我や急病に対する救急処置です。小学校では衛生室と呼ばれることもあります。大学では、医務室、保健診療所、保健センターなど、様々な名称が用いられています。

小中[[学校]]の保健室には、通常、養護教諭が常駐し、児童・生徒の健康管理を行います。保健室は、怪我や病気の応急処置だけでなく、保健衛生に関する知識の普及啓発拠点としての役割も担っています。

近年では、身体的な理由だけでなく、精神的な不安から教室で過ごせない児童・生徒が、保健室で時間を過ごす「保健室登校」というケースも見られます。

しかし、海外に目を向けると、保健室の設置は一般的ではありません。例えば、ネパールでは私立学校を除き、保健室は設置されていません。

居場所としての保健室



1998年の中央教育審議会答申では、保健室が子どもたちの「心の居場所」として位置づけられました。養護教諭は、子どもたちの心理的なサポートも重要な役割として担っています。現代の子どもたちは、様々な悩みやストレスを抱えており、安心して本音を話せる場所と、それを受け止めてくれる人の存在が不可欠です。養護教諭は、子どもたちが安心して悩みを打ち明けられるような関係性を築くよう努めています。

デジタル保健室



近年では、メタバース上にデジタル保健室を開設する試みも登場しています。立命館守山中[[学校]]・高等学校では、アバターを使って匿名で養護教諭や他の生徒と相談できるデジタル保健室を開設しました。これにより、対面での相談が難しい場合でも、気軽に相談できる環境が提供されています。

企業などの保健室



企業などの事業所では、従業員の健康管理のために「健康管理室」が設けられています。保健師や看護師が常駐し、健康診断の実施や健康相談など、従業員の健康管理に関する業務を行います。老人福祉施設などでは、利用者の健康管理のために「医務室」が設置されています。

船舶の医務室



クルーズ船などの船舶には、医務室が設置されている場合があります。医務室では、ある程度の治療が可能ですが、本格的な手術が必要な場合は、陸地へ搬送されることになります。クルーズ船での医療費は高額になることがあるため、注意が必要です。

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