備前片上駅

備前片上駅：赤穂線の要衝、備前市の玄関口

備前片上駅は、岡山県備前市東片上に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）赤穂線の駅です。駅番号はJR-N13。東岡山駅が管理する無人駅であり、ICOCA利用履歴では「備片上」と表示されます。

駅の立地と歴史

当初、片上地区への駅設置が計画されましたが、平地の狭さから、待避設備などを備えた駅を建設することが困難でした。そのため、現在地である東片上に設置されることとなりました。後に、片上地区の中心地近くに西片上駅が開設されています。

備前片上駅は1958年（昭和33年）3月25日、赤穂線日生駅～伊部駅間の延伸時に開業しました。当時は岡山県和気郡備前町東片上でした。その後、1974年（昭和49年）に貨物取扱が廃止され、1983年（昭和58年）には業務委託駅となり、1986年（昭和61年）には簡易委託駅となりました。国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）4月1日にはJR西日本の駅となりました。2018年（平成30年）9月15日にはICOCA対応となり、2019年（平成31年）4月1日には簡易委託が解除され、終日無人駅となりました。2021年（令和3年）8月には駅舎のリニューアル工事が完了し、新しい駅舎が完成しています。

駅構造と設備

備前片上駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線の複合型地上駅です。ホームは嵩上げされていません。駅舎は単式ホーム側にあり、駅舎横には乗務員宿泊所が2棟あります。島式ホームへは跨線橋で連絡しています。かつて貨物取扱を行っていた名残で、構内は比較的広く、2本の留置線が残されていますが、夜間滞泊には1番線と3番線を使用しています。

1番のりばが下り本線、2番のりばが上り本線、3番のりばは上下副本線となっており、播州赤穂方面への出発も可能です。岡山方面は原則として1番のりばを使用しますが、当駅始発の一部列車は3番のりばから発車します。

利用状況と周辺環境

駅周辺にはロータリー、住宅地、飲食店、商店などが整備されています。また、備前市役所、岡山地方法務局備前支局、和気公共職業安定所備前出張所、備前市歴史民俗資料館なども駅周辺に立地しており、行政機関や公共施設へのアクセスも良好です。国道2号も近くを通っており、車でのアクセスも便利です。

駅前にある備前市営バス備前片上駅停留所からは、市内各地へのバス路線が運行されています。駅舎の旧事務室部分は、現在はバス管理事務所として使用されています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
赤穂線
伊里駅 - 備前片上駅 - 西片上駅

まとめ

備前片上駅は、赤穂線沿線における重要な拠点駅であり、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても便利なアクセスを提供しています。駅舎のリニューアルやICOCA対応など、利用者の利便性向上のための取り組みも継続的に行われています。周辺環境も充実しており、備前市の中心地として発展を続けています。

もう一度検索