光ヶ丘団地

光ヶ丘団地

光ヶ丘団地は、かつて千葉県柏市光ヶ丘団地に存在した、日本住宅公団によって造成された公団住宅です。1957年（昭和32年）に建設され、当時としては画期的な大規模団地として注目されました。

概要

1950年代当時、日本住宅公団は都市部やその近郊に小規模な住宅団地を建設していましたが、その供給効率は十分ではありませんでした。そこで、郊外の広大な土地に大規模な住宅団地を建設するという新たな方針が打ち出され、その最初の事例として光ヶ丘団地が誕生しました。この団地は、日本で初めて「ニュータウン」という名称が用いられたことでも知られています。

しかし、年月とともに建物の老朽化が進み、現在は「グリーンタウン光ヶ丘」として建て替えられています。

基本データ

竣工: 1957年（昭和32年）
構成: 109棟、全974戸
所在地: 千葉県柏市光ヶ丘団地3
住棟構成:
中層フラット棟: 20棟（北廊下型、3階建て）
テラスハウス: 89棟

施設

団地造成時には、病院、学校、商店街などの生活に必要な施設が併設されました。柏市立光ヶ丘小学校は、団地造成から数ヶ月遅れて開校（校舎完成は9月）し、10月には簡易郵便局も開設されました。また、近隣に幼稚園がなかったため、集会所が個人経営を経て自治会によって24年間幼児園として利用されました。

特筆すべきは、柏市立光ヶ丘小学校が、日本で初めて団地とともに建設された小学校であるという点です。

公園

光ヶ丘中央公園は、光ヶ丘団地の建て替えに伴い整備された公園です。地下には雨水貯水槽が設置されており、災害時には避難場所としての役割も担います。

交通

JR常磐線南柏駅からバスで約6分、バス停から徒歩約3分
東武野田線新柏駅から徒歩約20分

建て替えに関する問題

1992年11月、住宅・都市整備公団（現在の都市再生機構）は、住宅の高層化と住戸面積の拡大を目的とした建て替え工事に着手しようとしました。しかし、1992年10月22日、住民90名が千葉地方裁判所松戸支部に対し、工事差し止めの仮処分を申請。これは、住宅・都市整備公団が1986年より進めていた69団地の建て替え事業の中で初めての訴訟でした。

住民側の請求は「理由がない」として裁判所に棄却され、東京高等裁判所への抗告も却下されました。光ケ丘団地自治会は、1991年2月6日の時点で、公団からの提案に対して「基本的な部分が未解決」であると主張していました。

1993年5月7日までに、立ち退きに応じない住民6名に対し、明け渡しを求める訴訟が提起されました。

脚注

関連項目

日本の住宅団地一覧
柏市立光ヶ丘小学校
光が丘 (曖昧さ回避)

外部リンク

グリーンタウン光ヶ丘 - 都市再生機構による、グリーンタウン光ヶ丘の紹介

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