児湯郡

児湯郡（こゆぐん）

児湯郡は、宮崎県の中央部に位置する郡です。現在の郡域は、高鍋町、新富町、西米良村、木城町、川南町、都農町の5町1村で構成されています。

概要

2024年1[[1月1日]]時点の推計人口は64,035人、面積は714.99平方キロメートル、人口密度は89.6人/平方キロメートルです。豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、農業が盛んな地域です。

歴史

古代

『和名類聚抄』によると、児湯郡は三納郷、都野郷、穂北郷、大垣郷、覩唹郷、三宅郷、韓家郷、平群郷の八つの郷から構成されていました。

式内社

『延喜式』神名帳には、児湯郡内の式内社が記載されています。これらの神社は、地域の歴史と文化を今に伝える重要な存在です。

近世以降の沿革

江戸時代末期から明治初期にかけて、児湯郡の支配は複雑に変化しました。

1868年（慶応4年）：幕府領が富高県、次いで日田県の管轄となりました。
1871年（明治4年）：領知替えにより、日田県の管轄地域が延岡[[藩]]領となり、その後、廃[[藩置県]]により高鍋県、佐土原県、延岡県の管轄となりました。同年、第一次府県統合により美々津県の管轄となります。
1872年（明治5年）：肥後国球磨[[郡]]の一部が児湯郡に編入され、郡内の村数が増加しました。
1873年（明治6年）：宮崎県（第一次）の管轄となりました。
1876年（明治9年）：第二次府県統合により鹿児島県の管轄となりました。
1879年（明治12年）：郡区町村編制法の施行により、行政区画としての児湯郡が発足し、郡役所が高鍋町に設置されました。
1881年（明治14年）：宮崎・那珂・児湯郡役所が設置され、その後、児湯郡単独の郡役所が再び高鍋町に設置されました。

町村制以降の沿革

1889年（明治22年）の町村制施行により、以下の各村が発足しました。

高鍋村
上江村
富田村
新田村
下穂北村
都於郡村
三財村
三納村
西米良村
東米良村
上穂北村
木城村
川南村
都農村
美々津村

その後、町村の合併や町制施行を経て、現在の形に至ります。

1898年（明治31年）：美々津村が町制施行し美々津町となりました。
1901年（明治34年）：高鍋村が町制施行し高鍋町となりました。
1920年（大正9年）：都農村が町制施行し都農町となりました。
1924年（大正13年）：下穂北村が町制施行し、妻町と改称しました。
1926年（大正15年）：郡役所が廃止され、地域区分名称となりました。
1938年（昭和13年）：高鍋町と上江村が合併しました。
1953年（昭和28年）：川南村が町制施行し川南町となりました。
1955年（昭和30年）：美々津町が日向市に編入され、妻町と上穂北村が合併し西都町が発足しました。
1958年（昭和33年）：西都町と三納村、都於郡村が合併し、改めて西都町となり、その後市制施行して西都市となり、郡から離脱しました。
1959年（昭和34年）：新田村と富田村が合併し新富町が発足しました。
1962年（昭和37年）：三財村が西都市に編入され、東米良村が分割され西都市と木城村に編入されました。
1973年（昭和48年）：木城村が町制施行し木城町となりました。
* 2005年（平成17年）：新富町の一部が佐土原町に編入されました。

行政

児湯郡の行政は、時代の変遷とともに、鹿児島県、宮崎県、そして郡役所によって担われてきました。現在は、各町村がそれぞれの行政を行っています。

まとめ

児湯郡は、古代から現代に至るまで、様々な変遷を経て現在の姿になりました。歴史と自然に恵まれたこの地域は、宮崎県の中でも独自の文化を育んでいます。

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