冬の花

宮本浩次、ソロ初シングル「冬の花」：ドラマ主題歌から生まれた歌謡曲の世界

2019年2月12日、ユニバーサル シグマより、シンガーソングライター宮本浩次の配信限定シングル『冬の花』がリリースされました。これは、1976年の「はじめての僕デス」と1977年の「あ・い・う・え・お・ん・ど」を除けば、エレファントカシマシとしての活動以降、初となるソロシングル作品です。

プロデュースと楽曲制作

本作のプロデュースは、エレファントカシマシのアルバム『ライフ』以来のタッグとなる小林武史が担当。表題曲「冬の花」は、関西テレビ制作・フジテレビ系で放送されたテレビドラマ『後妻業』の主題歌として書き下ろされました。ドラマ制作陣との緊密な連携のもと制作されたこの楽曲は、宮本浩次自身によって「歌謡曲」と位置付けられています。その言葉通り、どこか懐かしく、そして心を揺さぶるメロディーと歌詞が特徴です。

チャート成績とミュージックビデオ

オリコン週間デジタルシングルランキングでは、2019年2月25日付で2位を獲得。年間ランキングでも6万4千ダウンロードという好成績を収め、79位にランクインしました。これは、ソロデビューシングルとして大きな成功を収めたことを示しています。

ミュージックビデオは、児玉裕一監督のもと2019年2月12日に公開されました。茨城県神栖市の日川浜海岸で、宮本浩次がダットサン240Zを運転するシーンが印象的な作品となっています。

参加ミュージシャンと楽曲情報

「冬の花」は、宮本浩次自身の作詞・作曲に加え、小林武史との共編曲という豪華な布陣。演奏陣も、小林武史（ピアノ＆キーボード）、名越由貴夫（ギター）、TOKIE（ベース）、屋敷豪太（ドラムス）など、日本の音楽シーンを代表する実力派ミュージシャンが名を連ねています。ストリングスアレンジには小林武史と四家卯大が参加。録音、ミックス、マスタリングといった制作工程においても、高い技術と経験を持つスタッフが携わっています。

楽曲は、約4分の長さ。ドラマの重厚な雰囲気と、宮本浩次の力強い歌声が絶妙に融合した、聴き応えのある仕上がりとなっています。

テレビ番組での歌唱

「冬の花」は、2019年12月5日放送のNHKホール「The Covers' Fes 2019」、2020年2月22日放送のNHK総合「SONGS」でも歌唱されました。これらの番組を通して、より多くの視聴者に楽曲の魅力が届けられました。

まとめ

『冬の花』は、宮本浩次のソロアーティストとしての新たな一面を示した、記念碑的な作品と言えるでしょう。ドラマ主題歌という枠を超え、多くのリスナーの心を捉えたその魅力は、楽曲自体のクオリティの高さと、制作に携わったアーティスト、スタッフの熱意によって支えられています。配信限定シングルという形態ながらも、その存在感は大きく、日本の音楽史に刻まれる作品として、今後さらに評価を高めていくことでしょう。

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