北海道総合通信網

北海道総合通信網株式会社（HOTnet）

北海道総合通信網株式会社（HOTnet）は、札幌市中央区に本社を置く電気通信事業者です。北海道電力グループの一員として、北海道全域にわたる広範な光ファイバーネットワークを構築し、様々な通信サービスを提供しています。

概要

HOTnetは、総延長約2万キロメートルに及ぶ自社保有の光ファイバー網を基盤として、企業向けの専用サービス、高速インターネット接続サービス、広域イーサネットサービス「L2L」など、幅広いサービスを展開しています。特に、「L2L」は、イーサネット網を構築し、LAN環境をシームレスに拡張できる点が特徴です。

2007年2月には、ネットワークソリューションブランド「S.T.E.P」を設定し、プラットフォーム系サービスの拡大に注力しています。2016年8月には「S.T.E.P プライベートクラウドサービス」、2017年9月には「S.T.E.P 札幌データセンターサービス」を開始し、クラウドコンピューティングやデータセンターサービス分野への展開を強化しています。

また、北海道内の民放テレビ各局向けに、札幌と道内主要都市を結ぶテレビジョン中継回線（デジタル方式光ファイバー回線）を提供し、道内における放送ネットワークを支えています。

沿革

1989年4月：会社設立
1990年5月：専用サービスの提供開始
1998年10月：インターネット接続サービス「HOTCN」の提供開始
2001年3月：広域イーサネットサービス「L2L」の提供開始
2006年3月：北海道電力の子会社となる
2007年2月：ネットワークソリューションブランド「S.T.E.P」の設定
2016年8月：「S.T.E.P プライベートクラウドサービス」の提供開始
2017年9月：「S.T.E.P 札幌データセンターサービス」の提供開始

主な事業

イーサネット通信網サービス「L2L」

「L2L」は、アクセス回線を全てイーサネットで提供することにより、LANとLANをシームレスに接続するサービスです。従来の専用回線サービスと比較して、回線の大容量化と低価格化を実現し、企業ネットワークの運用コスト削減に貢献します。拠点間をLANの延長として構築できるため、大規模なネットワークを容易に構築できます。

道内民放各社への地上デジタル放送配信ネットワークの提供

HOTnetは、光ファイバー回線を用いて、道内民放各社の地上デジタルテレビジョン放送の放送波を、札幌本社から道内主要都市の基幹送信所へ送信する「放送配信ネットワーク」を提供しています。これにより、通信回線料金の削減、札幌圏以外の地域における終夜放送や音声多重放送の実現に貢献しています。2018年9月の北海道胆振東部地震の際には、この放送配信ネットワークが災害情報を迅速に伝達する上で重要な役割を果たしました。

その他

近年では、単なる回線提供にとどまらず、クラウドコンピューティングに対応した基盤提供サービスや各種サービスの開発・提供にも注力しています。

かつて行っていた事業

アステル北海道

1999年11月1日にアステル北海道より譲受したPHSサービスのブランド名称です。

ISDN

2006年にISDN事業から撤退しました。

関連項目

NTT中継回線
北海道放送
札幌テレビ放送
北海道文化放送
北海道テレビ放送
テレビ北海道

外部リンク

* HOTnet 北海道総合通信網株式会社

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