名鉄広見線

広見線（ひろみせん）

広見線は名古屋鉄道（名鉄）が運行する鉄道路線で、愛知県犬山市の犬山駅から岐阜県可児市の新可児駅、さらに可児郡御嵩町の御嵩駅までを接続しています。この路線名は、可児市の一部である広見町に由来しています。運賃は特定の区分Cが適用され、営業キロの1.25倍を基に計算されます。

路線の概要

犬山駅を出発すると、広見線は東方向へ進みます。途中、富岡前駅に至るまでの区間には犬山検査場があり、回送列車も目立ちます。富岡前駅以降は主に田園地帯を走行し、可児市に入ると市街地や住宅地が広がります。新可児駅以東では可児川に沿った路線が続きます。この区間では、かつて新可児駅を基にスイッチバックを行っていたことがありました。また、犬山駅から新可児駅の運行は名古屋方面から進行方向が逆転するため、意外な運行形態となっています。

歴史

広見線の歴史は複雑です。西側は名古屋鉄道によって開業され、東側は東濃鉄道から始まりました。1918年には東濃鉄道が新多治見駅から広見駅（現在の可児駅）間を開業し、1920年には広見駅から御嵩駅に延伸しました。1943年には名古屋鉄道がこのラインを取得し、その後、津田や八百津線と接続されました。ただし、八百津線は2001年に廃線となっています。

現在の運行形態

広見線は基本的にワンマン運転を実施しています。新可児駅を境に運行形態が変わり、犬山駅から新可児駅間では上り下りを問わず全列車が普通列車として運行されています。この区間では、特急や急行といった特別急行列車の運行は減少し、普通列車のみが定期的に運行されています。特に、最近のダイヤ改正では運行数に大きな変化が見られます。

利用状況

近年、沿線の高齢化や利用客の減少が大きな課題となっている広見線ですが、人工的な補填措置により存続を目指しています。特に、沿線自治体が赤字を補填する取り組みが実施され、今後も存続が期待されています。運行の柔軟性や手軽さが求められる中、地域の公共交通としての役割を果たしています。

終わりに

広見線はそのユニークな運行形態と歴史的背景から、地元住民や観光客にとって重要な交通手段とされています。今後も地域の発展と共に、その役割が継続していくことが期待されます。

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