呉羽駅

呉羽駅について

呉羽駅（くれはえき）は、富山県富山市に位置するあいの風とやま鉄道線の駅です。この駅は、かつては西日本旅客鉄道（JR西日本）の北陸本線の駅でしたが、2015年に北陸新幹線が開業したことに伴い、経営が移管されました。

歴史

呉羽駅は、1908年11月3日に開業しました。設計当初は、当駅が小杉駅と富山駅の中間地点に位置するように計画され、この地域の住民が駅の設置を強く望んで誘致を行ったとされています。開業から約1世紀の間に、いくつかの重要な変化と進化を遂げてきました。

駅開業から一年後の1909年には、北陸本線所属駅として正式に名称が制定されました。その後、1958年と1960年には、当駅と隣接する小杉駅、および富山駅間が複線化され、輸送能力が向上しました。

1970年代には営業範囲が見直され、1984年には貨物の取り扱いが廃止され、完全に旅客専用駅となりました。1992年からは、みどりの窓口が設けられ、利便性が向上しました。しかし、2015年にはそのサービスも終了し、現在の形態に至っています。

現在の駅構造

現在の呉羽駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線を有する地上駅です。駅舎は1番線ホームにあり、2・3番線へは跨線橋でアクセスすることができます。また、2014年にはエレベーターとバリアフリー対応の改札口が整備され、誰でも便利に利用できる駅となりました。

2017年には新しい自動案内システムが導入され、到着メロディには「ふるさとの空」が使用されています。このことにより、駅の雰囲気がより一層和らぎ、多くの利用者に親しまれる場所となっています。

利用状況と周辺施設

2020年度のデータによると、呉羽駅の1日平均乗車人数は1,323人でした。駅周辺には、富山市民芸術創造センターや様々な学校、大型商業施設など、便利な施設が多く点在しています。また、地域の交通を支えるコミュニティバスが駅前に停車し、広範囲にわたる公共交通機関の拠点としての役割も果たしています。

呉羽駅は、今後も地域の交通拠点としての重要性を持ち続け、大勢の人々に利用されることでしょう。この駅が持つ豊かな歴史と進化は、訪れる人々と共に未来へと続いていきます。

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